2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

はりきりマンボ(命尽きるまで)

劇団「発電ジョカ」の9月(第13回)公演です。 パンフレットをお見せしますが、どんな劇なのやら、パンフレットには内容について書いてないので 不明。そこが、この劇団らしいところ。 まえに見た公演から想像しても、ひっちゃかめっちゃかな、パロディー…

ついに来た、その日

参院選挙は大波乱。与党の歴史的な大敗。 安倍首相の、自分の思い通りにならないことに対して示す、いらだった態度や冷笑的な態度、だんだんにわがままな「ぼんぼん」らしい姿勢がでてきて、政治家として、まだ未熟だということがあきらかになったところで、…

「桂馬」の蒲鉾

、 尾道の蒲鉾といえば「桂馬」ということになります。 尾道駅から東に歩き、本通り商店街をすすむと、まもなく右手に「桂馬蒲鉾店」はある。駅から歩いてものの5分ほどだ。 創業90余年ということだ。僕が少年のころ、尾道の名物、みやげものといったら、…

(3)碁会所の藤沢周平さん

7月26日のブログ「ご近所の藤沢周平さん」が好評だった(わくわく亭の勝手な思いこみ?)ので、 僕はもうすこし、ご近所にお住まいだった藤沢さんについて書くことにしました。 1番上の写真は平成9年4月文芸春秋臨時増刊号『藤沢周平のすべて』に掲載…

(2)ご近所の藤沢周平さん

写真は自宅二階の書斎で執筆中の藤沢周平さんです。文藝春秋の平成9年4月臨時増刊号「藤沢周平のすべて」巻頭グラビアのものです。 藤沢周平さんが逝って10年ですが、生前の人気は衰えるどころか、死後ますます人気、評価ともに高まるばかりです。 練馬…

逝ける映画人

中央区京橋にあるナショナル・フィルム・センター(NFC)では今週27日から9月26日までの2ヶ月間、「特集・逝ける映画人を偲んで」と題して04年1月から06年12月までに逝去した映画人(監督、脚本、撮影などのスタッフから俳優、女優まで)を…

ハリー・ポッターを47分で読む

「ハリーポッター」完結編を47分1秒で読んだ速読家が、本の発売日にあわせて、当日の新聞朝刊に書評を掲載したという。 47分と1秒だという、1秒がなんともユニークだ。ストップ・ウォッチで計時したのだろうが、いかにもジョーク好きの英国らしい。 …

ウォークマンから

ふと、ソニーのウォークマンがいつ発売になったのか知りたくなった。 初代ウォークマンが発売されたのが1979年のことになるらしい。今から28年前だ。 なぜ、僕がそれを気にしたかというと、ウォークマンが若い世代のライフスタイルを一変させたわけだ…

艶笑小咄(続)

江戸安永2年に発行された小咄本『今歳花時』(ことしはなし)から、いかにも庶民がこしらえたらしい艶笑小咄を2篇紹介しましょう。 一つ目は『寝ぼけ』という話。 世の中には、夜中寝惚けて、変な行動をするものがいます。トイレにいくつもりで起きて、ま…

怒濤のウォーキング・バトル

写真は「びくに運動公園」を撮ったつもりなんだが、なにがなんだかよくわからない。 場所は関越道の大泉インターチェンジの入り口を背にしたところ。 グリーンになったところは運動場で、手前のグレーの部分はテニス場です。まわりに樹木が茂っているところ…

向島の塩田風景

『ふるさとの想い出写真集』(国書刊行会)から、広島県尾道市の向島にのこる塩田の写真。 江戸時代からあった入り浜式塩田から、当時では“近代的な”といわれた流下式に変わった塩田 が小歌島の背後にひろがっています。 昭和28年ころの写真。 手前の大き…

艶笑(えんしょう)

山手馬鹿人は大田南畝が戯作(げさく)をしたときに使った作者名の一つです。 名前はふざけたものですが、身分は軽いとはいっても、そこはれっきとした二本差しのお武家 さんです。 江戸で生まれて、江戸に暮らした、幕臣のプライドというものがある。 小咄…

庭の梨(続報)

わくわく亭の狭い庭の片隅に、10年以上も前に植えた梨の木に、ことし白い花が咲き、あれっと気が付けば実がなっていました。 これまでの2回写真を載せたのですが、今回が3度目。 形は、でこぼこして、スマートとはいえないのですが、だんだんと梨らしく…

京伝鼻

川上桂司さんの「染絵手ぬぐい2人展]で買ってきた一枚です。 江戸天明4年に山東京伝が主催した「手拭合」(てぬぐいあわせ)に、京伝自らが出品した作品を 川上さんが復活させたものです。 暖簾(のれん)から顔をのぞかせた若旦那は、京伝が書いた黄表紙…

世界的な株高傾向

わくわく亭が株価について書くと、場違いな印象をもたれるかもしれないな。 日頃江戸文芸にかまけている、そのわくわく亭でも気になるくらい、世界的な株高傾向がつづいているということでもあります。 ヨーロッパ、アメリカ、アジア、日本で株価は右肩上が…

だから、さおだけ屋は潰れない

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』という本は156万冊以上も売れたベストセラーだそうです。 わくわく亭は本を買ってもいないし、読んでもいないので、その本について何かいう資格はないでしょう。 ただ、新聞の広告を眺めながら、なるほど、近頃のベスト…

かはづ(蛙)

山手馬鹿人の筆名で大田南畝が書いた小咄本、『春笑一刻』から、こんどは廓(くるわ)風景の一篇を紹介しましょう。 これは、小粋なムードのある笑いなので、僕わくわく亭が好きなものの一つです。 タイトルの《かはづ》は旧かな遣いで、かわず(蛙)のこと…

渋江道順って誰だ?

このところ『慊堂日暦』を読んでいるのです。 江戸後期の儒者、松崎慊堂先生の日記です。東洋文庫(平凡社)から6巻として出ているもの。 その第3巻、天保3年3月6日の記事に注目しました。 《晴れて温かい。門人の野本が来て、ともに語る。狩谷棭斎翁は…

素浪人・月影兵庫

わくわく亭は、このところ新聞、本を読むときに、老眼鏡が必要です。 今朝、朝刊を開こうとして、最終面のテレビ番組表が目にはいったとたん、 「おや,ずいぶん古い番組を再放送するもんだ」と思いました。 朝日テレビが「素浪人・月影兵庫」をシリーズで放…

風呂場で小便するなかれ

商道徳とか商人道というものが、かつて日本にはあって、三井や住友といった近代の財閥の江戸時代の創業家には商業道についての家訓があった。 商人が士農工商の身分制度の最下位にすえられたのは、自らはいかなる生産にも携わらず、生産者と消費者の中間に位…

のむ・うつ・かう

最近会社ではやるもの、として、ニュー・ヴァージョンの「のむ・うつ・かう」があるそうだ。 かつて「のむ・うつ・かう」といえば、しょうがない男の代表的な放蕩とされるもので、 飲む → 大酒を飲むこと 打つ → 博打(ばくち)を打つこと 買う → 遊女、芸者…

ヨーガの面白さ

ヨーガをはじめたのは1994年の春で、たまたま見たNHK教育テレビの趣味百科という番組のおかげだった。 テレビで簡単にやってみせること、たとえば、床に座って伸ばした片方の足の親指を、両手でつかむこと、ちょっと真似をしようとして、できないのだ…

『ビリヤードわくわく亭』の宣伝

ブログプロフィールの画像を更えてみました。(衣更え、という気分) ついでに本の宣伝をしておきます。 4つの小説を収めています。 ビリヤードわくわく亭 62ページ 秋の手紙 47 市ヶ谷左内坂 64 音がはずれてるよ 29 本のタイトルにしたのが「ビリ…

『文学界』の同人雑誌評

今期の芥川賞に『早稲田文学』から候補作が出た。22年ぶりのことだそうだ。候補作が出たというだけで、まだ受賞したわけでもないのに、ニュースになったほど、『早稲田文学』ばかりではなく近年同人雑誌からの候補作や受賞はレアケースなのだ。 かつては東…

水ナスとシェイクスピア

昨夜は友人のTさんと食事をしたのですが、水なすというものを食べました。 なすを刺身のようにして食べるのです。それ用に栽培した茄子なのでしょうが、甘味のある、よく締まった身をしています。皮は剥いてあり、2,3ミリの厚みに切ってあります。よく冷…

多すぎる遺棄死体

この国では、いま、毎日のように、どこかで遺棄された死体が見つかっている。 雑木林、公園、用水路、駐車場、車の中、捨てられた旅行カバンの中などで見つかる。アパートの空き部屋、家の押し入れ、棚の中、風呂場、あるいは敷いた布団やベッドの上で白骨化…

毛髪からつくる醤油

中国製の粗悪な食品や薬品が内外で問題になっています。そうした報道の中に、人間の頭髪を使って生産した醤油があり、中国政府による再三の生産禁止令にもかかわらず、いまだに中国各地で密造されて、低級な醤油として販売されている、というニュースが7月…

鯨と京伝

江戸天明4年に催された「手拭合」の出品作から、「熊野染」です。 黒地に目だけを染め抜いて、鯨の接写をした趣向です。じつに奇抜で、斬新。ポップアートの感覚です。 江戸時代、捕鯨が盛んだった紀州の熊野灘から名前をとって、「熊野染」とよばれている…

変にけんそんする人

へんに謙遜(けんそん)する人っているよね。こっちは相手をほめてる訳でもないのに、なんでも自分の都合のいいように解釈して、いえ、なに、それほどでもないよ、なんて謙遜するタイプ。 『春笑一刻』(安永7年)から「肥満」という超短い小咄。なおついで…

碁の小咄

囲碁にまつわる山手馬鹿人の小咄を2つ、紹介しましょう。 1つ目は『春笑一刻』(安永7年出版)から。 《碁将棋》 「どうもひまで、身をもてあますが、なんぞよいなぐさみはあるまいか」 「それには、碁将棋がようござります」 「碁と将棋とは、ちがったも…