2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

尾道へ行ってきます

今週は月曜日から今日の金曜日まで、ブログを書かなかった。 暑さに負けたということも理由だろうし(なにしろ、パソコンをひらいても、頭はぼんやりしており、すぐ眠気をもよおすテイタラクだった)、8月31日が締め切りの同人誌原稿を仕上げなくてはなら…

白いグリズリー

NHKのBS1で「地球アゴラ」の再放送を見た。たまたまチャンネルを替えていて、見たのだったが、ショッキングな新事実が語られていた。 アラスカに住んでいる日本人の犬そりレーサー夫妻にインタビューをした中で、語られたことだった。 まず一枚の写真…

【貸本版】河童の三平

水木しげるさんのマンガ『河童の三平』は1961(または1962)年に貸本として、全8巻で出版されたものである。 水木作品の『河童の三平』『悪魔くん』そして、のちに『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズとなった『鬼太郎夜話』といった代表作は、すべて貸本と…

神秘家列伝

水木しげるさんが世界に名だたる神秘家たちの伝記をマンガに画いた。角川ソフィア文庫から4巻にして発売されている。 内外の17人を神秘家として取り上げているが、その中には、神秘家として分類するのはどうだろうと、思える人物もある。 たとえば、反骨…

グリーンホテル尾道の便箋

「わくわく亭」コーナーに、改装なった啓文社のHPから「尾道関連本」を記事にしたばかり。 そこへ、郵便が出版社から届いた。 中に尾道のJR駅前にあるホテルの封筒が一通あった。ホテルで投函され、出版社から僕に転送されて きたものだ。 封筒はグリー…

啓文社の厳選本ショッピング

書店「啓文社」の新装なったHPから、「尾道関連本」カテゴリーの画面です。 「啓文社スタッフが厳選セレクトした商品」のおすすめショッピングを展開中。 尾道関連本の数も52点あります。 林芙美子は尾道本のシンボル的存在だから別格として、尾道出身で…

喝!!

「ブランデーの空きビンが売れる?」で、お寺の若い住職の北京での話を書いたときに、 彼のエピソードをひとつ思い出した。 去年の秋の法事のことだったかな。近頃は大きな地震もたびたびあるから、正確にいつの法事の時 だったか、思い出せないが。 わくわ…

ブランデーの空きビンが売れる?

お盆の供養に来てもらった、まだ若い寺の住職から聞いた話です。 彼は僧侶たちの研修目的で、中国各地の古刹をめぐる団体旅行から帰ったばかりだった。 北京の天安門広場の近くにバスをとめて、付近を歩いていたところ、まるで廃墟かとおもうほど古い 住宅地…

比丘尼(びくに)

木室卯雲(きむろぼううん)の『鹿の子餅』から、わくわく亭が好きな小咄を3つやりましょう。 先の「あまらぬ」の貧乏浪人の続編のような話です。なんでも空威張りするサムライの見栄っ張りを 笑いのタネにしたものです。 《大石》(たいせき) 裏店(うら…

尾道に映画館があったころ

2枚の写真(『ふるさとの想い出写真集』から)のうち、上の写真は尾道の映画館“太陽館”です。 大正13年に建てられただけあって、怪鳥が大きく左右に翼をひろげたような大正ロマンを感じさせた デザイン。上部の破風と中央にある塔が特徴的です。 はじめは…

卯雲(ぼううん)先生

木室卯雲(きむろぼううん)の《菜売》を先に紹介しましたが、今回は、この卯雲先生の話を読んで もらいましょう。 まず上掲の肖像画ですが、晩年のお姿のようです。髪は白く、寒いとみえて首巻に綿入れを着込んでおいでになる。そばには刀が見えています。 …

ベストセラー

わくわく亭が書いた小説2冊が、書店でベストセラーにランク入りした、というのは最新のニュースではありませんが、本が売れにくい今の時代に、どんな本を出版するか、どこで売るか、ということは 作家にとっては考えてみなくてはならない大事な問題です。 …

間男(まおとこ)

不倫は現代でも絶えることはないけれど、命懸けでやっている不倫は少ないだろう。 江戸時代にも不倫はありましたが、それは命懸けだったのですよ。とくに結婚している女性の不倫は 「姦通罪」という罪に問われたもので、死罪という重い刑罰を科せられた。 亭…

尾道の海がきれいだったころ

わくわく亭が少年の頃、尾道の海はきれいだった。 夏になると、海水浴場までいかなくても、すぐ目の前の海に、ともだちとつれだって遊びにいったものだ。 渡船(とせん)で向島に渡って泳ぐもいいし、水道を泳いで渡ったこともあった。 わくわく亭の小説『尾…

キツネノカミソリ

わくわく亭が住む大泉学園町は練馬区の北の端に位置しており、埼玉県の新座市との境に近いところです。 NHKのニュースで、新座墓園の園内に群生している野草キツネノカミソリが、いま見頃をむかえている、と伝えていたそうで、わくわく亭の女房はそれを聞…

「母の詭弁集」から [3]

『姫路文学』119号に書いた「母の詭弁集」から、91歳晩年の母のエピソードのつづきです。 《その7》 外出中の妻の名前を、母がいつまでも呼びつづける。 91だというのに、びっくりするほどの大声である。 「まだ帰ってないんだって言ってるじゃない…

「母の詭弁集」から [2]

『姫路文学』119号に掲載した「母の詭弁集」から、晩年91歳の母のエピソードのつづきです。 《その3》 僕は浴室で顔を洗っていた。廊下をすっと人影がよぎったような気がした。 まさか、ベッドからすぐわきの携帯式便器までしか動けないはずの母が通っ…

「母の詭弁集」から

わくわく亭は同人誌『姫路文学』119号に「母の詭弁集(きべんしゅう)」という作品を発表しました。 晩年のわくわく亭の母のエピソードをつづったものです。 母は91歳になって病気入院し、退院して帰宅したのですが、血圧を下げる薬と、興奮を抑えるた…

きのふはけふの物語

8月8日が立秋だったから、今は「秋」なんだろうが、なんともすさまじい猛暑がつづく。 わくわく亭は家の外に出ないでいます。それでも、玄関にある温度計は気温34度を表示しています。 屋外は36度とか37度でしょう。これでは外を歩くのは、熱中症に…

回天特別攻撃隊

8月12日(日)に僕は桜ヶ丘昭和史研究会が催した映画上映会にいった。 桜ヶ丘の昭和史研究会は、京王線聖蹟桜ヶ丘にあって、わくわく亭の友人であるノンフィクション作家高宮檀さんが中心になって立ち上げたもので、昭和のさまざまな事件をテーマとして取…

花火

川上桂司さんの染絵てぬぐいの一枚。 華やかな花火の絵柄です。 川上さんの作品は額に入れて壁を飾るか、のれんとして使うか。どちらにしても、 汗をぬぐうのに使う気にはなれません。

わが家にやってきた花の名

庭のかたすみに、3年か4年まえから、夏になると見事な花を咲かせています。 何という花なんだろう。 鳥がタネを落としていったのかもしれない。突然茎がのび、葉が出たとおもうと、赤い花が咲いたのです。 茎の背丈は僕より高くなるから、2メートル近くに…

庭の梨《続報》

わくわく亭は昨夜から歯茎がはれて、予約なしで歯科クリニックにいったのですが、 お盆休みが近いため、予約のない飛び込みの患者は待たされる、待たされる。 そのため、今日は予定を変更して、家でブログと遊ぶことに。 さてと、梨の写真でも撮るか、という…

世にもまれな

(1) 北欧、ノルウエーだったかもしれない。雑誌で読んだのだったが、その人は、ピーナツを食べた人と街ですれ違っただけでショック症状がでるので、怖くて外出ができなかったそうだ。 その人は、自分の住居を改造し、一階を全面ガラス張りにして、外出を…

山本モナさん尾道へ帰る

尾道市東京事務所からメールで「号外」が届きました。 山本モナさんについては7月5日のブログに書いた。彼女は尾道出身で、その縁から、「尾道に 映画館をつくる会」が主催したトークショーに出演したというニュースだった。 尾道事務所からの号外全文は以…

尾道てごう座

写真は「尾道駅前西御所県営上屋2号倉庫」というなんとも長ったらしい名称がついた倉庫。 そこを会場にして3つのイベントが連続して開催される。それをリレー・イベントと呼ぶ。 1.浴衣でライブ&第6回尾道帆布展「キャンパス」8月26日 2.能への誘…

(4)藤沢周平さんの旧宅

藤沢周平さんの旧宅があった袋小路の写真を6月7日のブログに貼附したが、そのときに撮ってきた別の写真もここで見ていただこう。藤沢家のあった周辺がどんな雰囲気だったかがわかるから、全国の藤沢ファンにはお役に立つのではないだろうか。 袋小路の写真…

サラ金は海を渡るか

日本のサラ金(消費者金融)業界は業界再編を余儀なくされてきた。 そういえば、派手なテレビコマーシャルが姿を消して、たまに見るのは大手銀行系列のサラ金のCM ばかりである。 大手銀行が資金供給元の強みを発揮してサラ金会社を傘下にとりこんできたこ…

江戸小咄ベスト100

山手馬鹿人の名前で大田南畝が書いた江戸小咄(こばなし)を紹介していましたが、タイトルを変更します。 彼以外のたくさんの作者による、もっと笑えるもの、もっと艶なるもの、うなるほどに才気溢れる ものを選んで紹介したくなりました。 わくわく亭はかね…

かどの煙草屋さん

中元紀子さんの作品である写真ハガキ。 尾道に残る街角の煙草屋さん。いまでは、こんな煙草屋さんの店なんか、めったに見ることはできなくなったね。 写真撮影の日には、煙草屋は閉店中だったのかな。 煙草だけをあきなって、それでどうにか生活ができた時代…