お江戸写真館

淀川の屋根舟

1864年ころ、オランダ商館員が長崎から江戸へ下る途中で撮影したと思われる、 大坂淀川の写真です。 長い立派な橋がかかっています。かなたにも橋がみえています。屋根舟が、日陰をもとめてきた のでしょうか、橋下に集まっています。いまから144年ま…

幕末・篤姫の時代

今朝の新聞でNHK大河ドラマ「篤姫」が高い視聴率を得ていると報じています。 わくわく亭はテレビのドラマはNHKでも民放でも、ほとんど見ていません。 一般のテレビで見るのはニュース、ドキュメンタリー、高校野球、去年まではメジャーリーグくらい。 …

生麦事件(なまむぎじけん)

オランダ商館員が撮影した幕末のお江戸写真をご覧いただいていますが、幕末は幕府の開国政策と、尊皇攘夷派との激しい抗争が続いた時代であり、平和なお江戸風景ばかりをご披露というわけには参りません。 写真家はどうしても事件現場を撮りたくなるものらし…

神奈川・横浜・江戸

幕末、カメラを担いだ長崎のオランダ商館の一行は東海道を下って、横浜から江戸に入ってきました。 かれらが撮った幕末の風景写真です。 神奈川の東海道沿いの町並みです。立派なものです。オランダ人たちも感嘆したもよう。 横浜の遊郭です。有名な岩亀楼な…

毎日見かけるお顔だが?

写真一枚目の右から2人目の人物、二枚目では気だるげに頬杖ついている人物のこと。 誰だかお分かりだろうか。 ほぼ、毎日のように見る顔なんだが…この写真はうんと若い頃なので、おなじ人物だと気づかないかな?

薩摩藩士 vs 長州藩士

薩摩藩士 1862年、薩摩藩主の父である島津久光の行列を横切ったことを理由に、馬に乗ったイギリス人4人が、供侍によって斬られ、一人が死亡、二人が負傷するという、いわゆる「生麦事件」が起きた。 イギリスは薩摩藩に対して賠償金を要求、犯人処刑を…

サムライ vs カウボーイ

このサムライたちは、長崎から江戸に向かうオランダ人たちの護衛をつとめる武士たちで、 いわばボディーガードたち。写真は1863年ころのもの。 幕府の役人たちだったのでしょうか、あるいは道中の通過する各藩から差し向けられた藩士だったのか。 なにし…

長崎出島のビリヤード

江戸幕末に長崎出島にやってきたオランダ商館員が撮った写真を紹介していますが、たいていの人が中学、高校の「日本史」教科書で見たことがあるはずの「出島」の写真です。 はじめの写真は、グラバー邸あたりの高台から撮った手前大浦外人居留地と、前方湾内…

江戸薩摩屋敷・篤姫

一枚目は、オランダ人ベアトが撮影した写真で、「江戸・高輪の薩摩屋敷」と説明があるだけです。 幕末の歴史を動かした薩摩藩の江戸上屋敷であれば、「高輪」の東隣にあたる「三田」あるいは「芝」と言うべきなのですが。 下にUPしました江戸の切絵図(文…

江戸の愛宕山から

江戸は芝の愛宕山の山頂から、江戸市街を撮影した、まことに珍しい写真です。 手前に見えるのは武家屋敷でしょうが、かなたまで、ぎっしりと屋根がたて込んでおり、しかも瓦屋根です。 瓦屋根は板葺きや藁葺き屋根と比べものにならないくらい、建築費がかか…

幕末期の箱根

1月2日と3日は毎年、大学生による伝統の「箱根駅伝」があります。 今朝スタートした、東京の大手町から箱根芦ノ湖までの往路は、早稲田大学が久々に優勝をしました。 小田原から箱根の山登りコースは、往路の最難関でした。 選手はきびしい坂を登り切ると…

最後の将軍慶喜さん

「無常は迅速なり」と説いたのは道元禅師でした。光陰は矢のごとし。 1986年、いまから21年の過去になります。 朝日新聞社の主催で写真展「甦る幕末」が開催されました。 オランダのライデン大学に保存されていた幕末日本の、膨大な枚数の写真から、8…