日本美少年図鑑

高畠華宵の美少年

図書館で、高畠華宵描く美少年をみつけたので、『日本美少年図鑑』に追加収録した。 「若衆髷」 「日本少年」(絵はがき) 「白刃」 「白萩」(便箋)

美少年(10)散る花

昭和の雑誌、絵本に画かれてきたあまたの美少年たち、その中でやはり高畠華宵の画いたものが正統派ということになるのでしょう。 「雨中の銃声」(『日本少年』昭和5年) 「散り行く花」(『華宵抒情画集』昭和4年)

美少年(9)耽美派

石原豪人(いしはら・ごうじん)は1998年に75才で亡くなっています。 挿絵画家の名前は知らなくても、昭和40年代に映画アイドル雑誌として売れに売れていた「明星」と「平凡」で有名人、芸能人の似顔絵を描きまくっていたから、彼の絵はたいていの人…

美少年(8)中原淳一

中原淳一の美少年となると高畠華宵の場合と異なって、簡単にはみつからない。 ほとんどが、あの大きな、おめめパッチリの美少女、美人画ばかりだから。 中原淳一の絵本『七人のお姫様』(昭和43年刊)をわくわく亭は大泉学園の古書店「ポラン書房」で手に…

美少年(7)・悲壮

またしても伊藤彦造の挿絵を持ち出しました。悲壮美の剣士を画かせると、彦造の細密画の右に出る者はいないでしょう。 昭和2年『少年倶楽部』の「合掌金剛」から。 敵を一人、二人と倒してはいるが、まだ画面左手には、敵方の頭目の剣先が迫っている。 主人…

美少年(6)・山口将吉郎

山口将吉郎は吉川英治の小説『ひよどり草紙』の挿絵が代表作といわれる。 面長の顔を好み、眼光鋭く、鼻梁は高く、りりしく気品あふれる美少年を画いた。 この2枚は昭和3年ころの作品で『少年世界』などに画かれたもの。 吉川英治の『宮本武蔵』に出る佐々…

美少年(5)・信義のために

伊藤彦造が画いたのは、信義や忠義のために命をかけるストイックな美少年たちだった。 図鑑(3)に登場した「楠木正行(くすのき・まさつら)がそうでした。忠義のために決然と死地に赴く ヒロイズムが官能的でさえあったのです。 昭和4年『少年倶楽部』の…

特別付録・「ハク」

人気マンガ『NARUTO』から「ハク」の肖像です。 わくわく亭の「日本美少年図鑑」に平成の美少年を加えるべきだと、「よっこ」さんが特別出展 してくれました。 古い褒め言葉ですが、水も滴るいい女、ではなくて、ため息が出るほどの美丈夫です。 「よ…

美少年(4)・妖美

高畠華宵の「インディアラメント」という画題の作品で、昭和初期のものらしい。 どこか美川憲一さんの横顔に似てませんか? ちょっとセクシーな作品じゃないですか。

美少年(3)・決死

(2)にひきつづいて伊藤彦造の「四条畷(しじょうなわて)の楠木正行(くすのきまさつら)」です。 昭和17年「陸軍士官学校記事誌」に掲載。 この四条畷の戦で正行は死ぬわけですが、足利軍が射掛ける矢ぶすまの中、決死の斬り込みをかける 勇姿を画いて…

美少年(2)・彦蔵の細密

伊藤彦造:画 高垣眸(たかがきひとみ)の小説『豹(ジャガー)の眼』は昭和2年「少年倶楽部」(講談社)に連載され、伊藤彦造の挿絵が話題となる。 その細密なペン画はリアルであり、躍動をはらみ、物語性を感じさせる。 “インカ帝国の埋もれた財宝をめぐ…

美少年(1)・華宵

大正ロマンの画家高畠華宵の美少女たちをUPしたときに(10月25日と26日の「大正ロマン」と 「華宵ごのみ」の記事)、美少年たちは除外した。 美少女たちに忙しく、美少年にまで手が回らなかったのだ。 その後、マンガの『NARUTO』寸評で美少年…