2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

いとしと書いて藤の花

染絵手拭いの第一人者である川上桂司さんが、きのう僕が買った氏の本に、署名とあわせて花押のような“いとし藤”を筆で画きくわえてくれた。 写真の紙袋に、その“いとし藤”がデザインされている。 本に“いとし藤”を画きながら、川上さんはこう説明している。 …

江戸調手ぬぐいの魅力

今日わくわく亭夫婦は、新宿京王プラザホテルで開催中の『染絵てぬぐい二人展』を見てきましたぞ。 江戸調の手ぬぐいデザインの魅力に触れたい諸氏は、10日までの展示会を見逃すべきではないですよ。 浅草で江戸伝統の染絵手拭いの店舗をいとなむ川上桂司…

江戸の盗人たち

こんどは、大田南畝が、山手馬鹿人(やまてのばかひと)の名前で書いた小咄本『蝶夫婦』(安永6年出版)から、盗人(ぬすっと)にまつわる笑い話を3つ、読んでいただきましょう。 はじめに、「大誓文(だいせいもん)」という言葉の意味を知っておいてくだ…

『うぐひす笛』から

山手馬鹿人(やまてのばかひと)の戯作者名で、大田南畝が書いた江戸小咄(こばなし)の中から、第2回目は入門編として、短くて、分かりやすく、軽いものを3話紹介しましょう。 いずれも江戸天明年間に出版された『うぐひす笛』から。 《長竿》(ながさお…

尾道には映画館がないの?

つい数日前のYAHOOニュースの中に、『尾道に映画館をつくる会』で山本モナさんのトークショーがあったという記事の見出しがあった。あとで読むつもりでいたのだが、ほかのことに取り紛れて、そのまま見過ごしてしまった。 『尾道に映画館をつくる会』の…

映画『殯(もがり)の森』主演の宇多さん

7月3日付け日経新聞夕刊の「夕刊文化」面に写真付きで、宇多滋樹(うだしげき)さんが紹介された。 宇多さんはさきごろカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した映画『殯の森』(河瀬直美監督)に、ずぶの素人ながら、主演に抜擢された奈良に住む古書喫茶店…

山手馬鹿人の江戸小咄

江戸小咄(こばなし)については、どなたも大抵ご存知でしょう。 江戸時代、それも江戸後期につくられた、短い笑い話、落とし話の総称で、現代の落語のもとになっています。 この「わくわく亭雑記」の中でも、「大田南畝」コーナーで、大田南畝が山手馬鹿人…

ミネラル不足なのか?

死ね、とか殺すよ、などと聞き捨てならないことを、子供や若者がかんたんに言うでしょう。 男の子ばかりとは限らない。女の子たちも言ってます。 電車の中などで、中学生の女の子たちが、ふざけあったりしているとき、そんな言葉が飛び交っています。 「ざけ…

吾妻ひでお『失踪日記』

このマンガは2006年度の手塚治虫文化賞マンガ大賞をとった作品です。 僕わくわく亭は、賞の主催をしている朝日新聞紙上で受賞作品として内容が紹介されていたとき、なんとなくすぐに書店に注文しなかった。 それまでの受賞作品については、たいていすぐ…