2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ツバキ

庭のツバキが、二枝目の花を開いた。 ここ数日の暖かさで、梅もつぼみがふくらみ、昨日一輪開いたところ。 あと2日で三月である。 仏壇にはスイトピーとカスミソウが上げてある。 わくわく亭の女房が、ほとけさまにも春をさしあげたのである。 駄句を一句。…

税務署はガラガラだった。

今日は確定申告のため、午後税務署に行った。 2時半ごろだった。 小雨が降ってはいたが、気温も高く暖かだった。 いつもであれば、申告書の提出場所は大勢の人で長い列ができているはず。 ところが、今日はわくわく亭ただ一人だった。 受付の署員たちも、暇…

神沢利子さん

写真の銀髪の女性は、童話作家の神沢利子さんです。 2月24日の朝日新聞夕刊の「どくしょ応援団」というページに、神沢さんが、ご自分の 代表作『くまの子ウーフ』について語った記事があった。 写真は近影だと思うが、1924年生まれだから、今年86歳…

尾道ケーブルテレビで

先週尾道へ帰った時のこと。 従兄の勇さんの家に、昨年亡くなった伯母の位牌にお線香を上げに行ってきた。 勇さんは、わくわく亭より4つ年上である。 わくわく亭の小説「奥の池のギンヤンマ」に「勲」の名で出てくる「従兄」のモデルが 勇さんなのである。 …

映画「キャタピラー」と「芋虫」

ベルリン映画祭で寺島しのぶさんが最優秀女優賞を受賞した。 彼女が主演した若松孝二監督作品「キャタピラー」の演技が認められたものである。 寺島さんは歌舞伎名門の家の生まれで、父親が女形も演じる美男役者の尾上菊五郎さん、 母親は女優の富司純子(東…

2年半ぶりの尾道

2月14日に姫路へ行きました。 午後一時から姫路文学館で開催の「姫路文学」の合評会へ参加するため。 夜はホテルに一泊。 翌朝(15日)、8時30分の新幹線で福山へ。福山から在来線に乗り換えて 尾道駅へ。尾道到着は9時45分。 一番踏切の「孔雀荘…

「女の100年」から(3)

二組の夫婦の写真がある。 一枚は、しあわせの絶頂期と映る湯川秀樹・スミ夫妻。 昭和24年、悲惨な終戦の年から4年後のノーベル物理学賞受賞で、日本人は誇りを 取り戻すことができた。 受賞パーティーで踊る夫妻。 このあとで、スミ夫人は日本舞踊を披露…

俵万智さんの詩

わくわく亭の本はすべて「澪標」からの発行です。 代表の松村信人さんが大学の後輩である気安さから、なんのかのと、無理を言いながら、 9冊も出版してもらった。 「いつか大化けして、ベストセラーになり、映画化されて、在庫一掃。いい夢を見よう」 など…

「女の100年」から(2)

平成のこの時代、大人の男女が「情死」という心中自殺をするなどということは、ほとんど 考えられない。 波多野秋子さん。 雑誌「中央公論」の編集部に所属した美人記者だった。 1923{大正12)年に軽井沢の作家有島武郎の別荘で縊死。 27歳だった。…

「女の100年」から (1)

まずは、3人の事件の女たち。 彼女たちこそ「烈しく生きた女たち」にちがいありません。 阿部定(あべさだ)さんです。 猟奇「お定事件」として語り継がれ、大島渚監督による映画「愛のコリーダ」のもとになった 殺人事件の犯人。 昭和11年5月東京・尾久…

「生きた恋した女の100年」

「生きた恋した女の100年」という共同通信社が発行した写真誌がある。 サブタイトルに「女はいつも朝日のように」とついているのには理由があって、 生命保険の「朝日生命」の広報室が企画編集しているところから、 朝日生命がスポンサーで共同通信が制作…

恋ヶ窪駅

友人のタキザワさんからメールをもらい、そこに恋ヶ窪駅の写真が添付されていました。 メールにはこうあります。 『金曜日の午後国分寺で下車したので、西武線に乗って「恋ヶ窪」の駅で降りてみました。 特に特徴のない駅でしたが、駅の全景とホームの看板を…

『貧困大国アメリカⅡ』

早いもので「アメリカ帝国の終焉か?」という記事で『貧困大国アメリカ』という 堤未果さんのルポ(岩波新書)を紹介して一年経った。2009年1月4日の記事だ。 その新書は岩波では久々の大ヒットとなって、十数万部売れているそうで、 おそらく、それ行…

「海は広いな大きいな」が戦争協力か?

童謡「ウミ」が戦争協力の作品ではないか、という意見があるといって、 作詞家の林柳波(はやし・りゅうは)を検証する記事を朝日新聞(2月6日)で読んだ。 この童謡は昭和16年2月に国民学校1年生の『ウタノホン』(歌の本)に掲載された。 その年の1…

二日続きの雪

昨夜は二日続きの雪でした。 人形町へ出かけて、帰りがけた6時半頃から、しめった雪が降ってきて、 家の近くでは、積もりかけていました。 池袋では、西武線のなにかの事故で、電車が遅れたため、ホームに乗客があふれて、 やっと来た準急は、定員の10倍か…

「冬のこうもり」

「姫路文学」122号に、わくわく亭は「冬のこうもり」という12ページ足らずの 「怪談」を書いた。 老人たちばかりが住民となってしまった、公団住宅。 孤独死したおじいさんが、ねまき姿で、夕方のコウモリのように団地を飛んでいる。 その下の部屋では3…

「ストローハットの夏」

2009年11月発行の「別冊関学文芸」39号に、わくわく亭は「ストローハットの夏」 という高校生一年生を主人公にした小説を書いた。 ヨーガ達人をめざす、一人暮らしのおじいさんと高校生のふれあいから、「たとえどんなに小さな行為 でも、自分の外部…