2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ガンダーラの仏頭

ガンダーラから出土した仏頭です。 なんという気品に満ちたお顔でしょうか。 漆喰の塑像だけに壊れやすいもので、頭部だけがこうして日本に伝わっています。 左の耳たぶが半分欠落していますが、お顔の気高さを損なうものではありません。 頭頂にある肉けい…

駅前桟橋の絵はがき

駅前桟橋を描いた絵はがきを頂いた。 送って下さったのは、中国新聞尾道支局長の坂井幸さんです。前任のベテラン記者増谷さんの後を引き継 いだ女性支局長です。 絵はがきと一緒に1月26日(土)の新聞が届いた。 そこには先日の電話取材をもとにして書か…

本能寺の焼け瓦

ご覧の丸い瓦につけられた漢字の銘が面白いのです。 そのことを話すまえに、去年の8月に報道されたニュースを見落とした人のために、この発掘について簡単に説明しておきましょう。 関西文化財調査会は2007年7月下旬から、マンション建設にともない京…

「つつみ」と「懐古堂」

「懐古堂」は京橋の中央公論新社ビルのお隣です。小店ですが、入り口のつくりが、風情があって、ちょっといい感じなんです。 「つつみ美術」はその裏の通りにあって、隣は焼鳥屋(わくわく亭が時々いく店です)。 名前のように、つつましげな小店ですが、骨…

花筥(はなばこ)

日本橋の高島屋本店の横の道、桜通りに面して「花筥」はあります。 おとなりが、この書庫の第一回で紹介した「壺中居」です。壺中居は大正13年に白洲正子さんの叔父さんである広田松繁が創業した骨董の老舗です。 花筥、はなばこという店名をつけるからに…

ニュース・トピック

尾道のブログ「おのみち便り」を開く茶美さん(またはrunarin31)からホットニュース。 茶美さんが撮影した尾道の大型書店「啓文社」の店頭スナップです。 「サンカンペンの壺」がどっさりと書棚に並んでいます。 なんと、いいながめではありませんか。 「お…

「文学の中の尾道」花本圭司

尾道に『尾道文化』という雑誌が、尾道市文化協会から毎年発行されています。 毎号ほぼ200ページある、充実した内容の文化誌(文芸誌といってもかまわない内容)です。 NO.23(2005年)とNO.24(2006)に尾道在住の詩人の花本圭司さんが…

風塵

散歩の途中で、なにげなく振り返ると、後方の空が茶色だった。砂だ。風が来るぞ。 せめて、あの先の木立の中までは、と急いだが、間に合わなかった。 どっと襲ってきたつむじ風だ。 関東ローム層の微粒子の砂塵をぶちまけやがった。 息をとめて、両手で顔を…

柳は春か?

お正月の花が、まだ水揚げ宜しく咲いています。 なかでも銀色に着色された柳が一週間ほど前に花をつけました。 ネコヤナギの花穂というのでしょうか。部屋の暖房の影響で、柳はすでに春到来と考えているのでしょ う。 そういえば、つい2,3日前のニュース…

「猫」と「記憶」

第11回「絵のまち尾道四季展」でグランプリを受賞した「猫」 油彩 作者は谷川涼子さん(広島県) 同展で銀賞受賞した「記憶ー海の途ー」 日本画 作者:広森守(京都府)

「想い出の町尾道」と「暮色」

第10回「絵のまち尾道四季展」で銀賞受賞の「想い出の町尾道」 油彩 作者は奥村洋子さん(滋賀県) 第12回の同展で銅賞受賞の「暮色」です。 油彩 作者は村田睦夫さん(東京都)

いつもの道

第12回「絵のまち尾道四季展」で金賞受賞の作品。 油彩 作者は岡野梅子(広島県)さん

白黒つけるか

オモチャではない。趣味のアクセサリーを売っているショップでみかけたもの。 本来は赤いだるまであるはずが、黒だるまと白だるまが売られている。 去年あたりから、家庭の雑貨までがブラックカラーにすると売れるということで、黒が大流行。 ファッションは…

わくわく亭に雪が降る

今朝の7時前に一度眼が覚めたときには降っていなかったものが、いま(午前10時)さかんに降っています。東京の雪は2度目ということですが、僕が見るのはこれが今年最初。

訃報・片岡球子画伯

文化勲章受章者である日本画家の片岡球子さんが、今月16日急性心不全のため、103歳で亡くなりました。 この「驚異の美術館」で代表作のほんの一部を紹介しておりましたので、訃報をお伝えして、ご冥福をいのります。 ここに掲げました作品は、代表作の…

尾道へ小津監督がやってきた

映画『東京物語』(昭和28年制作)の撮影のために小津安二郎監督、俳優笠置衆、女優原節子、香川京子さんたちがやってきた。 尾道市内の浄土寺境内での撮影スナップです。 笠置衆さんの死んだ息子の嫁が原節子さんで、娘が香川京子さん。香川さんは原さん…

小津安二郎さん

この小津安二郎監督のポートレートは『水辺のモダン―江東・墨田の美術―』という美術展のカタログから貰ったものです。 東京都現代美術館が2001年6月中旬から8月中旬までの2ヶ月間開催した美術展で、もうひとつサブタイトルがあって、それは『濹東遊覧…

長崎出島のビリヤード

江戸幕末に長崎出島にやってきたオランダ商館員が撮った写真を紹介していますが、たいていの人が中学、高校の「日本史」教科書で見たことがあるはずの「出島」の写真です。 はじめの写真は、グラバー邸あたりの高台から撮った手前大浦外人居留地と、前方湾内…

大相撲もやってきた

きのうは尾道にやってきたプロレス興行の写真をUPしましたから、片手落ちのないように、大相撲の興行もあったという写真をUPしましょう。 戦争の被害が少なかった尾道には、戦後数回にわたって大相撲の地方興行がまわってきました。 場所は「市内吉野町…

プロレスがやってきた

昭和30(1955)年に尾道にプロレス興行がやってきた。 その年の何月何日だったか、残念ながら不明です。わくわく亭にはその興行について何一つ記憶がないのです。 会場は久保小学校の校庭です。 ごらんの通りの大変なプロレス人気でした。観衆のほとん…

資源大国ニッポン

わが家の(元ガレージだった)庭のすみに転がるモニターです。 なぜ、こんな写真を掲載したかって? それは、日本が世界一の資源大国であるという話のイメージにと考えたからです。 毎日「こちらは使われなくなった電機製品の回収車です。映らなくなったテレ…

歌人(3)

ふたたび、西橋さんの、女性歌人らしい、女性の状景の歌を読んでみよう。 火星人が脱皮するならこんなものか夜ふかぶかとパンストを脱ぐ 爪先でサンダル揺らしてポンパドゥール夫人を気取るひとときもある それで誰を愛してゐたのと遠き日のわれに問はれつ木…

歌人(2)

西橋美保さんの歌を、もうすこし読んでみます。 「第一子誕生。お宮参りの春の日から私は歌をはじめた」と詞書きして、 うまき乳の溢れ流るるわれなれば化粧もせぬに花の香のする 眠る子のお指を取りて爪切れば砂場の砂がさらりと落ちる お幸せねと人に言は…

レッグ・ウォーマー?

わが家を訪れた季節のニュース、というのではありませんが、ちょっと見過ごしたくない写真なものだ から、この書庫へUPします。 北海道釧路の阿寒国際ツルセンターで撮られた写真です。 国の特別天然記念物であるタンチョウは、川をねぐらにして、片脚をあ…

歌人

歌を詠む若い女性が、恋をして、愛に抱かれ、妊娠しながらも失い、また子にめぐまれて、母となり、 育ちゆく子らとともに、歌人としての才能が、みごとに開花する過程を、その短歌集は絵巻のようにひら いてみせるのです。 歌集は『漂砂鉱床』といい、歌人は…

唐代の美女

あなたは中国唐代の官女ですか。 まだお若い顔立ちで、優雅な立ち姿に、僕は惹かれました。 ほとんど人通りもない、京橋の小路のなかで、誰に見初められようと、そうしていつまで、お待ちなの ですか。 初春の展示小窓の写真は、骨董の小店「木雞」(もっけ…

押すな押すなのご繁盛

この書庫で「純金サンタ」を紹介したのは11月27日でした。 おなじ銀座の店舗が「純金の懸崖松」を展示して、ガードマンがついています。 松葉を純金でこしらえた細工も見物ですが、かなりの広さがある店内に金に投資をしようとするお客で 溢れんばかりな…

『サンカンペンの壺』

本日1月10日、わくわく亭が日頃、格別に親しくしている作家が新刊書を出しました。 彼はこれまでに『尾道渡船場かいわい』などの尾道ものを3冊、『南畝の恋』などの江戸の文人大田南畝の伝記小説を3冊出版していますが、今度の本は、おもむきを変えて海…

白樺ふくろう

わくわく亭の散歩コースで、こんなものを花屋の店先でみつけた。 「白樺ふくろう」の大と小です。白樺の樹皮を貼り合わせてこしらえたものらしい。 大が2730円、小が1365円で売られています。 ふくろうの後ろに隠れるようにして、まるまると太った「…

アインシュタインの言葉

写真はホンダのアシモくんとアメリカのこどもたちの行進です。 この楽しそうな写真は、元日の朝刊紙に掲載されていたホンダのPR広告です。 わくわく亭は、アシモの歩行のリズムに誘導されたこどもたちが、浮き浮きしながら、不安の影のカケ ラもなく、未来…