2008-01-01から1年間の記事一覧

小説「恋ヶ窪」

10月に発行された同人誌『別冊関学文芸』に発表した、およそ120枚の小説「恋ヶ窪」を 12月26日付け神戸新聞の同人誌評欄で、作家の竹内和夫さんが論評してくれています。 全文を掲げることにします。 (小説)「恋ヶ窪」の主人公北山は、50代半ば…

年の瀬に

年の内も残りわずかに数日となりました。 不況風も強まって、道行く人の数も、心なしか少なく見えます。 今夜は冷え込みがきつくなり、ところによってはこの冬最初の雪が舞うとか。 せめて身体を内から温めようと、湯豆腐にしますか。 木枯らしや 小鍋にねぎ…

原了郭(はら りょうかく)

息子のともだちM子さんからのいただき物です。 京都 原了郭(はらりょうかく)の薬味「黒七味」と「一味」 商品の説明書にはこう記してあります。 黒七味 唐辛子の赤が隠れるほど手揉みするため仕上りはしっとりとした濃い茶褐色 ・麺類、みそ汁、鍋物、肉…

文学の現状

小説のサブカルチャー化を指摘したのは文芸評論家の江藤淳さんでした。(大塚英志『サブカルチャー 文学論』) 1978年11月に、 「小説がカルチュアの座から顛落し、サブ・カルチュアに低迷しつつあるという感を、ますます深く せざるを得ないのは遺憾で…

恋の天使

http://www.youtube.com/v/wtdoHfwvIcs&hl=ja&fs=1 これは「ジュエリー・マキ」のテレビCFです。 モデルさんは白田久子さんといって2007年のミスインターナショナルでグランプリを受賞した 美女です。 歌は「faith」というユニットが歌っている「恋の…

托鉢の僧

『正法眼蔵随聞記』は曹洞宗開祖道元の弟子であった懐弉(えじょう)が書いた道元との対話編 です。親鸞における唯円による『歎異抄』のような存在といっていいでしょう。 どちらも、わくわく亭の愛読書ですが、『随聞記』には 「学道の人、身心を放下して一…

村上春樹訳『ティファニーで朝食を』

村上春樹さんの新訳で有名な『ティファニーで朝食を』(トルーマン・カポーティ著)を読みました。 「有名」といったのは、もちろんオードリー・ヘップバーンの主演で撮った映画が世界的な大ヒットと なったからだ。 原作は1958年に出版され、1961年…

「たいめいけん」のラーメン

たいめいけんは日本橋にある老舗の洋食店です。 創業は昭和6年。 昭和世代が「洋食」と聞いて連想するメニューが売り物のレストラン。 オムライス、カレーライス、ハヤシライス、チキンライス、オムレツ、ステーキ、ETC. いつ見ても店内は満席で、空席…

池上線歌詞論争

http://www.youtube.com/v/EtbamP3Ve-U&hl=ja&fs=1 『池上線』は西島三重子さんが自ら作曲して歌った昭和51年のヒット曲です。 記事のタイトルが「池上線歌詞論争」となっているワケを説明します。 最近わくわく亭の女房がこの曲をおぼえようとしていまし…

クリスマスシーズン

クリスマスシーズンにふさわしい写真をと思いながら歩いていて、 日本橋高島屋のショーウインドーで、3枚色違いのHERMESのポスターをみつけました。 もう1枚は赤のヴァージョン(ここでは割愛)。 風景はロシアでしょうか。 中央斜めに描かれている…

うちのハトだと女房言い

12月5日、冬の嵐が日本列島を走りすぎました。 家の屋根が吹き飛ばされたところもありました。 東京も午後の3時から4時過ぎまで強い雨と風がありました。 品川でも屋根が破れた家があったそうです。 写真は4時ころに、わが家の2階の手摺りにとまって…

遠い過去から届いた写真

広島に住むA子さんから、わくわく亭のもとへ、昨日写真が2枚送られてきました。 A子さんが毎年参加する中学時代の同窓会の旅行で、彼女は同級生だったUさんから 「尾道物語・幻想篇」という小説のチラシをもらいました。 それはUさんの高校時代の友人が…

インダス文明の牛たち

手のひらにのるサイズの牛たち。 京橋にある「太陽考古堂」の展示する古代インダス文明の素朴な造形である。 インダス文明というと、紀元前2600~紀元前1800年ころ、いまのインド・パキスタンの インダス川流域に栄えた古代文明である。 都市遺跡と…

午前零時の御堂筋

11月29日の5時半から始まったOB会、つづく2次会、3次会。 梅田でタクシーを拾ってナンバへ。 途中の御堂筋で深夜の、あまりにみごとなイチョウの黄葉である。 なんどもタクシーを停めてもらってはデジカメで撮影した。 運転手さんの親切なこと。 不…

新幹線にまつわる2話

土曜日大阪へ行き、もちろん、新幹線を利用しました。 新幹線にまつわる話を2つ紹介します。 ―――――――――――――――――――――――― その1。『0系車両のデザイナー』 土曜の夜の宿は、住吉大社そばに住む兄の家でした。 日曜の朝、テレビでは新幹線の0系と呼ばれる車…

「わたし落ちそうなの」

わくわく亭の恋愛話ではありません。 今朝、眼が覚める直前に見ていた夢の話です。 夢には50前後の歳に見えるわくわく亭の母が現れた。 (母は91歳で3年前に他界しているのです) 50前後に見えても、夢を見ている僕は「おや、お袋は80にもなって」…

「お客さん、鍋のほういかがですか」で逮捕

まもなく12月。 師走ともなれば宴会であり、鍋料理であり、客の呼び込み、客引きもお出ましの季節。 なかには執拗に追いすがる客引きもいる。 産経新聞が伝えているのは、そんな客引きが「逮捕」されたというニュース。 逮捕されたのは大学院2年のアルバ…

宇宙エレベーターも実現可能に

「2001年宇宙の旅」というSF小説を書いたアーサー・クラーク氏(2008年3月19日没)には 「楽園の泉」という宇宙エレベーターを描いた小説があった。1979年の作品のはずである。 小説のあらすじを、早川書房の解説から引用させていただこう。…

「怪我」を「かいが」と読むアソーさん

お昼のニュース番組を見ていたら、元小泉首相の主席秘書官だった飯島さんが、 この話を披露していた。 元厚生事務次官宅の襲撃事件にふれてアソーさんが紙に書いたメッセージを読み上げたときに、 被害者にはお悔やみを、負傷者には早期の回復をというお見舞…

真夏座第115回公演

「ミラクル☆マリッジ」 現代劇センター真夏座の第115回公演劇。 作:宮澤龍太郎 演出:池田一臣 キャッチコピー: 『エロでグロでナンセンスな世の中だって、幸運を掴むには、知恵とファイトが必要なのだ! 明日の午後5時の公演をDJのタキザワさん、高…

刀削麺(とうしょうめん)

今日のお昼は「刀削麺」を食べました。 銀座3丁目にある西安料理「園」のランチメニューから野菜刀削麺を食べてみました。 わくわく亭の仕事場のN子さんから「おいしいから」とすすめられて行ってみたのですが、 期待した通りの味でした。 経営者も従業員…

GMがGMになるか?

GMとはゼネラル・モターズの略称です。 アメリカ最大手の自動車メーカーであり、ことし上半期にトヨタに抜かれるまでは 自動車販売台数世界一の座を守ってきた、豊かな20世紀アメリカの象徴であったGM であります。 そのGMとフォード、クライスラー…

駱駝に乗る胡人

オリエント考古美術店のウインドーに展示されている「駱駝に乗る胡人」である。 面白い姿をしている。ことにラクダの表情がユニークである。 「中国隋末の土器」との年代推定がついている。 素焼きの人物像。 隋というと西暦589-618年の王朝である。 …

龍野の刻

姫路の井上さんから送っていただいたうすくち醤油。 ヒガシマル醤油の限定醸造「龍野乃刻」 兵庫県たつの市龍野町富永100-3にある。 パンフレットから引用する。 「龍野乃刻」は今年もまた春の仕込みから夏の暑さを超えてしぼりの秋をむかえ見事に仕上…

トヨタがニンテンドーに敗れる日

金融恐慌が世界経済に波及しつつある。 あの強大な20世紀アメリカの象徴でもあったビッグ・スリーが破綻、倒産の危機に瀕している。 たとえアメリカ合衆国が凋落しても、GMは未来永劫繁栄をつづけると信じられていたのに。 なんということか。 アメリカ…

11月22日は何の日か?

知ってましたか? 11月22日が「いい夫婦の日」だって。 落語家の桂文珍師匠が名誉会長をつとめる〈『いい夫婦の日』をすすめる会〉というのが あるそうで、その会によるインターネット調査の結果が、今日の夕刊紙に発表されている。 対象は60代までの…

大島弓子(2)

『綿の国星』を読んだ。これは第一巻としてないから、もとはこれでお仕舞いの つもりだったとみえる。 人気が高いので続編をつぎつぎに描くことになったのだろう。 白泉社の第二巻から「ペルシャ」まで読んだ。 さあ、一言で感想をいえば、思春期の女の子の…

大島弓子

小泉今日子さん主演で映画化されて、ことし9月公開されました。 ことしの第12回手塚治虫文化賞で短編賞を受賞したときには、マンガ大賞の 「もやしもん」に目が行って、本屋で早速買ってきてここで論評したものでしたが、 「グーグーだって猫である」とは…

誕生プレゼント

沖縄で暮らしている下の息子から貰ったプレゼント。 ハンティング。 なぜ帽子にしてくれたのか。 頭がさびしくなってきたからだろう。

芥川全集の「月報23」

写真の岩波書店版『芥川龍之介全集』の「月報23」が届いた。 「月報」というのは全集の中に挟み込む小冊子のこと。 岩波書店では、いま第2次の『芥川全集』を刊行中で、その23巻の「月報」だけが送られてきた。 「月報23」には筆者2人が寄稿している…