歌のゆくえ

ルック・アット・ザ・スカイ

故・坂本九が歌ってヒットした「上を向いて歩こう」がアメリカでは「SUKIYAKI」 というタイトルで全米チャートで首位を獲得したことは日本でもよく知られている。 当時、何故「すきやき」などというヘンテコな題にしたのか訳がわからなかった。 どう…

矢沢永吉コンサート

矢沢永吉コンサートツアー2013「ALL TIME HISTORY―A DAY―」を見るために この真っ赤なタオルをもって日本武道館へ意気揚々と出かけた。 スローな曲の時だけ着席するが、あとは数時間立ちっぱなしで、このタオルを打ち振って 「えいちゃ~ん」コールを絶…

島倉千代子「愛のさざなみ」

愛のさざなみ 作詞:なかにし礼 作曲:浜口庫之助 この世に神様が 本当にいるなら あなたに抱かれて 私は死にたい ああ湖に 小舟がただひとつ やさしくやさしく くちづけしてね くり返すくり返す さざ波のように

島倉千代子「からたち日記」

島倉千代子 からたち日記 作詞:西沢爽 作曲:遠藤実 こころで好きと 叫んでも 口では言えず たゞあの人と 小さな傘を かたむけた あゝ あの日は雨 雨の小径に 白い仄かな からたち からたち からたちの花 (セリフ) 幸せになろうね あの人は言いました わた…

13歳美空ひばりの米国公演

9月13日の朝日新聞が、戦後間もない1950(昭和25)年に美空ひばり(13歳)と 川田晴久(43歳)が、ハワイ、ついでカリフォルニア州サクラメントで公演をしたときの ライブ音源が発見され、63年ぶりにCD化されると報じた。 音源はカナダ在住…

校歌

甲子園の高校野球がはじまって、朝からわくわく亭はテレビ観戦している。 試合の2回表裏で紹介される両校の校歌、もちろん終了後には勝者の校歌が流されるわけだが、 新しい出場校の校歌は、おやと思うほど従来の校歌と違って、とても現代風なものがある。 …

Hallelujah

写真はカナダの作家でありシンガーソングライターであるレナード・コーエン。 今年76歳であるが、この季節になると彼の名曲「ハレルヤ」をライブで歌う。 彼の渋い歌声と、カナダのロック系アーティストのアリソン・クロウと、 デンマークの女性アーティス…

「宗右衛門町ブルース」(3)

発売から今日まで、「宗右衛門町ブルース」の売り上げはレコード、CDの合計で 200万枚を超えている。 平和勝次さんは現在65歳で、いまもソロの歌手として現役である。 彼は、この10年、全国の老人ホームなどを巡りながら、チャリティで「全国縦断 …

「宗右衛門町ブルース」(2)

平和勝次さんは、上方の漫才師平和ラッパの弟子だった。 平和勝一・勝次のコンビで、ギター漫才をやっていたが、オモロない芸で売れなかった。 苦労ばかりしてきた人で、父親は浪曲師で母親が三味線弾きだった。 旅回りの貧乏浪曲師の子に生まれたから、母親…

「宗右衛門町ブルース」(1)

平和勝次とダークホースのヒット曲「宗右衛門町ブルース」は わくわく亭のおはこの一曲である。 おはこといいながら、長年元漫才師であった平和勝次のオリジナルの持ち歌だと 思っていた。 作詞は平和勝次であり、作曲は山路進一である。 ところが、原曲があ…

ブンガワン・ソロ

ブンガワン・ソロという曲名を聞いても知らない人の方が多いだろう。 戦後ラジオでしきりに流れ、大ヒットした楽曲だった。 NHKのラジオ番組「うたのおばさん」だった松田トシ{今年95歳でまだお元気)さんの ヒット曲。彼女が日本語の歌詞をつけて歌っ…

ちあきなおみ「冬隣」

今夜のNHKBS2で、「まるごと大全集・ちあきなおみ」という2時間番組をみた。 YOUTUBEから、これまでも「さだめ川」「紅とんぼ」「紅い花」を転載させて もらっているが、今夜は「冬隣」を転載。 まるで彼女のその後の運命を予見して作られたか…

遺言は「世界を癒やそう」

急逝したマイケル・ジャックソン、50年の生涯となった。 世界が彼の死を悼んでいる。 名曲は「スリラー」「バッド」「デンジャラス」と数知れず。 中でも、彼が自分でこしらえた「HEAL THE WORLD」(1991)は 世界への信頼と愛情に溢れた…

堕ちた「恋の天使」

「恋の天使」というタイトルで記事を書いたのが昨年12月20日でした。 その記事はこちら→http://blogs.yahoo.co.jp/morioka_hisamoto/47436338.html テレビコマーシャルで歌われているFAITHという女性ユニットによる「恋の天使」の歌詞 について書い…

恋の天使

http://www.youtube.com/v/wtdoHfwvIcs&hl=ja&fs=1 これは「ジュエリー・マキ」のテレビCFです。 モデルさんは白田久子さんといって2007年のミスインターナショナルでグランプリを受賞した 美女です。 歌は「faith」というユニットが歌っている「恋の…

池上線歌詞論争

http://www.youtube.com/v/EtbamP3Ve-U&hl=ja&fs=1 『池上線』は西島三重子さんが自ら作曲して歌った昭和51年のヒット曲です。 記事のタイトルが「池上線歌詞論争」となっているワケを説明します。 最近わくわく亭の女房がこの曲をおぼえようとしていまし…

徳永英明が知ったという歌の力

朝日新聞土曜特集版に、渡部薫さんという記者が徳永英明について3週連続で記事を書いた。 今日のが3回目、つまり最終回。 2001年5月の新潟市でのコンサートの途中で徳永英明は発病した。 ツアーは中止となり、1年8ヶ月の休養を強いられた。 病気の…

徳永英明…つづき

朝日新聞土曜版“be on Saturday”に先週につづいて徳永英明の特集記事があった。 (3回連載で、あと一回来週もつづきがある) 写真は徳永が、まだデビューまもない25歳のころもので、新宿のライブハウス「ルイード」で歌っている。 きょうの記事で、わくわ…

徳永英明の歌声の秘密

昨日7月19日、朝日新聞の「Be on Saturday」紙面で徳永英明の「心和ませる歌声の秘密」 という記事を読んだ。 わくわく亭は5月31日に「1/fのゆらぎの歌声」というタイトルで徳永のことを書いたのだが、 朝日の記者渡部薫さんの記事の紹介かたがた、“1/…

カントリーロード(2)

カントリーロードの歌詞について。 歌詞は下記の通りです。 日本語の訳詞はいろいろあるようです。 それぞれ微妙な解釈の違いがあって面白いのですが、あまり小難しい解釈にすると わかりにくくなります。 NHKの『世界名曲物語』でテロップで流していた訳…

カントリーロード

この記事、一回でUPしようとしたら、5000文字オーバーはできないと注意サインが出た。 まさか5000文字をオーバーしてるって? 急遽、2分割して、いま書き直ししている。 昨日の日曜日、女房が「お昼、どこかで食事しましょうか」というものだから…

壊れかけのラジオ

「レイニーブルー」が徳永英明のデビュー曲なら、「壊れかけのラジオ」は彼のベストヒットだろう。 思春期に少年から大人に変わる 道をさがしていた けがれもないままに (略) ほんとのしあわせおしえてよ 壊れかけのラジオ 名曲といわれるものは、やはり詞…

1/f のゆらぎの歌声

日本人の歌手で1/fのゆらぎの歌声をもつといわれる、ほんの数人の中の一人、それが 徳永英明だそうである。 もう気がつけば、彼も47歳になる。 病気からカンバックしてからは、摂生(節制?)もしているのだろう、もともと端正な顔は、 年輪を重ねて、ひき…

テネシー・ワルツ

http://www.youtube.com/v/No-oO-tucwE&hl=ja パティー・ペイジの唄う「テネシー・ワルツ」です。 YOUTUBEから転載したもので、いくつか違うステージの画像が収められています。 1950年に発売され、その年の12月から翌年の2月まで、全米ヒット…

想いだしてね…時々は

ちあきなおみが唄う「紅とんぼ」の歌詞にあるリフレインである。 「新宿駅裏 紅とんぼ 想いだしてね…時々は」 作詞は吉田旺で、作曲はいうまでもなく船村徹である。 ちあきなおみの歌唱については、おどろくほどたくさんの証言があるのです。 それは、ほとん…

さだめ川(2)

ちあきなおみは1978年に結婚し、92年には夫郷鍈治と死別した。それっきり、芸能活動を停止したまま今日に至る。 彼女の夫への情の深さが思いやられる。 そして、彼女の歌唱法がまた、情の深い歌い方なのだ。 彼女の歌唱力を高く評価する人と、その歌へ…

さだめ川(1)

ちあきなおみの歌が聞きたくなる夜がある。 一度聞くと、後を引く。 それも、船村徹の曲だ。 船村の曲は聞く者の感情を、川にたとえれば、上流へ上流へと誘う。時にたとえれば、 過去へ過去へと導く。 記憶の川をさかのぼれば、失った遠い心の傷跡へたどりつ…

リリー・マルレーンをどうぞ

ディートリッヒが唄う名曲「リリー・・マルレーン」を聞いて下さい。 あわせて、ドイツの戦争を記録フィルムでたどりながらバックに「リリー・マルレーン」が流れる映像も ごらんください。 僕の小説「新橋裏道のリリー・マルレーン」でドイツ人フランツが唄…

何日君再来物語

いまは故人となった中薗英助さんのノンフィクション風の小説です。 1988年2月5日発行の初版です。 この本について、僕は「歌のゆくえ」という小説の中に書きました。(『サンカンペンの壺』に所収) 表紙(カバー)には戦前の中国上海の夜景がバックに…

目覚めの歌・眠りの歌

歳末の買い物に、わくわく亭は女房につきあって池袋のデパートに行ってきました。 午前中は風呂場や庭の掃除をしたりしたものだから、2人で食事をして、 午後の7時に帰宅すると、かなりの「おつかれ」状態でした。 コタツにごろりとなり、テレビのチャンネ…