2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

地下街の人形遣い

大阪ナンバの地下街。 河内音頭が聞こえてきた。 南海線から地下に下りて、地下鉄御堂筋線へと歩いていたところだった。 ♪イアコラセー、ドッコイセー♪ 人形遣いはお歳が70歳ほど。 見物人もまばらだった。 しかし、さすが文楽人形が生き残る浪速大阪の街…

詩はどこへ行ったのか

詩人の谷川俊太郎さんへのインタビュー記事を読んだ。 この「わくわく亭雑記」を読んでくださっている方の中にも、何人か詩をかいている 人がおいでになるが、そうした方々にも関心のあるテーマだろう。 そう、「詩はどこへ行ったのか」 谷川さんは、まず「…

ひったくり

愛知県警がはじめたという夜間パトロールの2人。 この2人はひったくり犯を逮捕する目的で女装してパトロールする男の警察官である。 右側の彼女のほうが、女の子らしい。 すぐに女装したおとり警官だとばれては意味がない。厳選して4人のみが合格している…

必殺!仕分け人

目下進行中の事業仕分けの会場を鳩山首相が視察に訪れた写真である。 来年度の予算要求から無駄と思われる事業を「仕分け」しているのであるが、 「無駄」が数兆円、いやもっと20兆円もあると聞かされて、これまでの 国家予算は「無駄遣い」のかたまりだっ…

大泉図書館

きのうの記事で、藤沢周平さんが生前利用していた区立の大泉図書館のことを 書いたので、今日の散歩の途中で図書館の写真を撮ってきた。 館内にある「藤沢周平コーナー」の写真も撮るつもりでいたところ 正面に「本日はお休みです」の張り紙がありました。 …

「父・藤沢周平との暮し」

新潮文庫『父・藤沢周平との暮し』の著者は周平さんの愛嬢・遠藤展子さんである。 平成19年に新潮社から単行本で出たとき、大泉学園の書店ではベストセラーの一冊だった。 わくわく亭は駅前の書店「英林堂」で立ち読みしました。 なにしろ藤沢周平さんは直…

ちあきなおみ「冬隣」

今夜のNHKBS2で、「まるごと大全集・ちあきなおみ」という2時間番組をみた。 YOUTUBEから、これまでも「さだめ川」「紅とんぼ」「紅い花」を転載させて もらっているが、今夜は「冬隣」を転載。 まるで彼女のその後の運命を予見して作られたか…

中国新聞『恋ヶ窪』書評

11月15日(日)の中国新聞に『恋ヶ窪』の書評が掲載された。 中国新聞は広島市に本社を置く、広島県の地方紙であるが、作者が 尾道の出身であることから、たびたび取材して記事にしていただいている。 執筆者は文化部のウメハラ記者で、なんとも味わい深…

丸尾末広『少女椿』と『丸尾地獄』

この2冊をAMAZON経由で買った。 『少女椿』は青林工藝舎の改訂版。新刊で1300円だった。発行は2003年10月初版第一刷。 『丸尾地獄』はネットでさがしたが、もう新刊は入手できないとわかり、中古で買ったのだが、 定価1300円が、中古で…

丸尾末広『芋虫』

丸尾末広という作家の本は『パノラマ島綺譚』を読んだのがはじめです。 「ガロ」系の奇才だという評判は聞いていたものの、手塚治虫文化賞「新生賞」受賞と なるまで読むきっかけがなかったのです。 『パノラマ島綺譚』については6月7日の記事に書きました…

それでも日本人は「戦争」を選んだ

20世紀は戦争の世紀だったといわれる。 たくさんの戦争、紛争の中には、二度の世界大戦がふくまれている。 そのどちらにも日本は参戦し、戦争当事国となっている。 太平洋戦争の終戦から64年が経ったのだが、いまだに多くの日本人は、なぜあれほどに 国…

森繁久彌さんと成島柳北のこと

森繁久彌さんの「三等重役」時代からのファンとしましては、 彼が生きていると思うだけで、世界がほんわかと暖かく感じられていました。 亡くなられて、この世がすこし寒くなったように思えます。 佐野眞一さんのノンフィクション『甘粕正彦 乱心の曠野』を…

ジュサブロー絵はがき

きのう人形町の人形市をひやかしたときに、辻村ジュサブロー館の出店で、 絵はがきを一組買いました。 「太夫」と題した4枚組で400円。 2体の太夫人形を半身像と全身像の、あわせて4枚に撮影したもの。 2体はよく似た顔立ちなのだが、顔も、衣装もよ…

からくり時計が落成

人形町に2基のからくり時計がおめみえした。 1時間ごとにからくり仕掛けが楽しめる。 1基は「木遣り」が流れて、はしご乗り、纏(まとい)持ちなど、江戸の町火消しの 人形が江戸下町情緒たっぷりに妙技を披露してくれる。 もう1基は人形町にちなんだ落…

人形町に人形市が立つ

日本橋人形町は江戸時代から人形とは縁もゆかりもあった町です。 江戸時代、堺町と葺屋町が現在の人形町三丁目にあり、歌舞伎の中村座と市村座があった。 また、薩摩浄瑠璃(薩摩座)や人形芝居(結城座)も行われていた。 薩摩座の人形浄瑠璃が後の文楽とな…

『恋ヶ窪』配本書店リスト

新刊書『恋ヶ窪』の配本先書店リストが来ました。 大手出版社からの大部数出版ではありませんから、配本はどうしても大型書店に 限られてしまいます。 以下がそのリストです。 お近くの書店がありましたなら、文芸書コーナーをごらんになったみてください。 …

キリマンジャロの雪

《キリマンジャロは、高さ19710フィートの、雪におおわれた山で、 アフリカ第一の高峰だといわれる。 その西の頂はマサイ語で“神の家”と呼ばれ、その西の山頂のすぐそばには、 ひからびて凍りついた一頭の豹の屍(しかばね)が横たわっている。 そんな…

鞆の浦景観保存裁判のゆくえ

尾道のお隣の福山市の南にあるのが鞆の浦です。 ここの歴史的な景観保存に関して裁判が行われています。 世界遺産の登録申請までしようという鞆の町であるが、住民からは車を使う現代生活にとって不便な 狭い道路などの改善の要求があることは事実でしょうが…

煙が目にしみる

このタイトルで思い出すのは、アメリカの人気グループ、ザ・プラターズのヒット曲 「Smoke Gets In Your Eyes」(煙が目にしみる)です。 おなじタイトルの劇を昨日見てきました。 真夏座第117回公演でした。 作は堤泰之さんで、いくつかの劇団が上演して…