ときには本の話もね

「姫路文学」133号

『姫路文学』133号が発行になり、私は「北條霞亭の三原観梅」というエッセイを 書いています。 去年書いた「北條霞亭の尾道詩」(尾道文学談話会会報・第八号)の続きです。 これで霞亭の『薇山三観』のうち「三原観梅詩」をすべて紹介したことになります…

「別冊関学文芸」58号

『別冊関学文芸』58号に「明治四年の尾道町打壊し」というノンフィクションを発表しました。 昨年の5月、尾道市立大学で毎年行う尾道学入門の講義のテーマに、この作を先行して取りあげ ました。講義内容を地元の山陽日日新聞が数回にわたって連載してく…

「尾道文化」

尾道市文化協会が毎年発行する雑誌『尾道文化』の37号に、「伊藤博文の尾道宿」という 随筆を書きました。 明治37年7月20日に伊藤博文は広島の宇品港から海路尾道に到着し、市内の旅館に一泊、 翌21日早朝舞子へ発っています。その旅館は何処で、現…

「別冊関学文芸」57号

「別冊関学文芸」57号が発行になる。 わくわく亭は「花の昇菊・昇之助」というエッセイを発表。 これは56号に書いた「志賀直哉の影を追いかけて、尾道新地、道後松ヶ枝町、祇園新橋通」 の続編のようなものである。 尾道滞在中の志賀直哉の日記に、興味…

「姫路文学」132号

「姫路文学」132号が創刊70周年記念号として発行された。 私は「十代の小説作法」という130枚ほどの小説を発表。 昨年の10月に尾道商業高校の恩師橘髙洋一先生が95歳で他界されたので、 感謝と追悼の気持ちを込めて、先生の思い出を柱にして、先…

尾道が生んだミステリー作家藤原宰太郎

尾道ラーメン一番館で知られるフジレックス(株)の経営者藤原寿雄さんから立派な本を 頂いた。論創社発行の『藤原宰太郎 探偵小説選』である。 論創ミステリ叢書113として発行された、432ページもある作品集である。 作家の藤原宰太郎氏は、藤原寿雄…

「明治四年の尾道打ち壊し」

5月24日に尾道市立大学で「尾道学入門」の講義をします。 今年で7回目です。今年は「明治四年の尾道打ち壊し」という物騒な話をします。 明治4年8月に「武一騒動」と呼ばれる百姓一揆が広島県全域で起きました。 県の東部では、御調郡に集合した一揆勢…

志賀直哉を追いかけて

『別冊関学文藝』56号が発行になる。 私の作品は「志賀直哉の影を追いかけて、尾道新地、道後松ヶ枝町、祇園新橋通」と長い タイトルのついたノンフィクションです。 大正元年に、30歳の志賀直哉が尾道に滞在した期間は正味で3ヶ月半余りです。 滞在中…

北條霞亭の尾道詩

尾道市立大学日本文学科発行の『尾道文学談話会会報』第8号が送られてきました。 わくわく亭は「北條霞亭の尾道詩」というエッセイを書いています。 霞亭については鴎外の史伝『北條霞亭』を読んで知っていましたが、井伏鱒二の随筆 「霞亭の観梅詩」で、霞…

壇蜜さんの小説

壇蜜さんは、元グラビアアイドルで、テレビのタレント、映画出演からエッセイまで 書くというマルチな才能の持ち主らしい。文春文庫から『壇蜜日記』がシリーズで出版 され多くの読者を獲得しているとか。才色兼備とは、まさに壇蜜さんにふさわしい言葉。 『…

「なにわ大坂をつくった100人」

「なにわ大坂をつくった100人」という本が澪標から出た。 関西・大阪21世紀協会編著で、16世紀から17世紀にかけ関西、大坂で活躍した 三好長慶、豊臣秀吉、高山右近、狩野山楽、徳川家光、夕霧太夫、松尾芭蕉、など 100人を取りあげて、各人物に…

「図書の修理とらの巻」

書物研究会からユニークな本が出た。 「図書の修理とらの巻」という本で、写真とマンガのイラストで傷んだ図書の 修理が誰でも出来る虎の巻。 出版社:澪標 定価:本体1,300円+税 これまでにも、本の修理本はありそうで、実はこの種の素人でもできるよ…

「新・街談録」

『別冊関学文芸』第55号が発行された。 わくわく亭は「新・街談録」を発表。 短いエッセイを9篇集めたもので、このタイトルでは二回目である。 今回の作品は、Y字路、ブンガワン・ソロ、世にもまれな、ミネラル不足の日本人(その2)、 歳歳年年人同じか…

図書新聞

図書新聞7月15日号の同人誌評(志村有弘)でわくわく亭の 10枚の短編小説「室津のキツネ」(別冊関学文芸54号)が好評です。 評者の志村氏から「一つの名人芸」と言われて、うれしいです。 「森岡久元の「室津のキツネ」(別冊關學文藝第54号)が面…

中国新聞『埋門』紹介

6月18日の中国新聞「読書」ページ「郷土の本」欄で、 私の新著『埋門』が紹介されている。

中国新聞が『ええじゃないかが尾道へ来た日』紹介

5月17日の中国新聞が文化面で私の歴史随筆『ええじゃないかが尾道へ来た日』を カラー写真付きで大きく紹介してくれました。

毛利和雄さんの『埋門』書評

元NHK解説委員だった毛利和雄さんが山陽日日新聞社に『埋門』の書評を 寄稿してくださった。

山陽日日新聞社が『埋門』紹介

山陽日日新聞社が『埋門』を紹介してくれました。

弓場敏嗣氏の『埋門』書評

弓場敏嗣(ゆばとしつぐ)さんは尾道市因島出身で電気通信大学名誉教授。 氏は現在SNSで書評を書いておられる。新刊『埋門』の書評を頂いたので、 掲載させていただく。 ■森岡久元・著:「埋門」、澪標、2017/4、172頁、1,300円 著者森岡久元は、広島県尾…

『埋門』読後感想

ブログ『よっこの木洩れ日ノート』から『埋門』の感想を転載させてもらいます。 森岡先生、久しぶりの発刊ですか? いつもなら森岡先生のブログ「わくわく亭雑記」で 発売前から話題にのぼるのですが 今回は発売されるまで全然知らずにいました。 それだけ私…

『埋門』

出版社の澪標によれば、新発売の『埋門』の出だしは好調とのこと。 帯のキャッチコピーが成功しているらしい。 それならば、と帯のついているカバーの写真を掲載します。

時代小説『埋門』(うずみもん)発売

時代小説『埋門』(うずみもん)発売 発売日:2017/04/19 森岡久元 (著), 下川 愛 (イラスト) 単行本: 176ページ 出版社: 澪標; 四六版 (2017/4/19) 定価:本体¥1,300円+税 江戸犯罪史実から掘り起こされた時代小説の傑作 圧倒的迫力の狐憑き裁判を描く『…

『昭和天皇実録』第十巻

宮内庁編修の『昭和天皇実録』第十巻(東京書籍)を購入する。 第十巻は昭和21年から24年のでの昭和天皇の実録である。 およそ950ページの大部な書巻であるが、これで定価は1890円と廉価である。 わくわく亭は「天皇の浜焼き鯛ー尾道少年の戦後絵…

「ええじゃないかが尾道へ来た日」

『尾道文学談話会会報』第7号が発行になりました。 私は6年前から郷里尾道にある尾道市立大学の非常勤講師として、毎年5月に「私の書いた尾道 」という題で学生達に尾道にまつわる話をしています。 その縁で大学の日本文学科が発行する『尾道文学談話会会…

『健康診断は受けてはいけない』

近藤誠の新刊新書『健康診断は受けてはいけない』を早速買ってきて読む。 わくわく亭は近藤誠ファンなので、内容には賛同。 もう健康診断を受けなくなって15年にはなる。

『言ってはいけない 残酷すぎる真実』

このところ書店に行くと、ノンフィクションのベストセラーの書棚では、1位がこの本である。 かなり売れているらしい。わくわく亭は2ヶ月ほど前に買ってあったのだが、まだ読んでいなかった。 いつまでもベストセラー第一位なので、ようやく読み始めた。 帯…

マルキ・ド・サド

今日、予期しない本のプレゼントが友人から送られてきた。 Sさんがマルキ・ド・サドの『ソドムの百二十日』(佐藤晴夫訳、青土社 1990年6月発行)を 送ってくれたのだ。横尾忠則装丁装画で箱入りの本である。定価は3,900円。 Sさんからの手紙が…

「ゆめのうしろ」

藤木明子さんから「ゆめのうしろ」という本を頂いた。 副題が「レビー小体型認知症の患者」となっている。 帯の文章は次の通り。 「レビー小体型認知症」と認定され二年半が経過。 私は徐徐に明らかに正常から離脱しはじめている。 「ゆめのうしろ」にひそん…

ウェブ小説の衝撃

「ウェブ小説の衝撃」(飯田一史著 筑摩書房)という本をとても興味深く読んだ。 ウェブ小説とはインターネットの投稿サイトがあって、そこへ投稿した小説のことだが、 投稿者は数十万人おり、無料でアクセスしてモバイルで読む読者は、サイトごとに数百万か…

「深夜のウォーキング・クラブ」新聞評

「別冊関学文芸」に発表した小説「深夜のウォーキング・クラブ」について神戸新聞の 同人雑誌評で好評だった。5月30日の記事コピーを関西の友人が送ってくれた。