ついに来た、その日

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 参院選挙は大波乱。与党の歴史的な大敗。

 安倍首相の、自分の思い通りにならないことに対して示す、いらだった態度や冷笑的な態度、だんだんにわがままな「ぼんぼん」らしい姿勢がでてきて、政治家として、まだ未熟だということがあきらかになったところで、この選挙結果。日本国民はよくやった!!

 怒る場面でも、なかなか怒らず忍耐強すぎた選挙民が、今度ばかりは大音声の怒りの声を上げたわけだ。いや、よくぞ怒った。今回怒りを見せなかったならば、国民は与党のいいかげんな政治家たちに舐められてしまったよ。

 わくわく亭の投票所は大泉学園中学の体育館。いざ、投票へと出かける用意をしていたら、あの雷雨だ。すごかったよ。つぎつぎと落雷があった。
 きっと、このすさまじい雷雨は選挙の大波乱を予告したものだろう、と思った人も多かっただろう。
 大波乱、結構、結構だよ。

 TVの選挙速報を夜の8時から楽しみに見ていたのだが、番組開始で、まだ開票率0%で大勢判明。あとはどのチャンネルも似たような結果の分析で、睡くなってしまった。
 気がつけば夜中の1時半。もう眠らなきゃ、と二階の寝床にたどりつく。

 そんなことで寝不足の今朝、すこしぼんやりした頭でバスに乗った。料金の前払いで、カードをさがしてポケットをさまよい時間を要した。
 それが、そばの女子高生には、たよりなげな高齢者にうつったものらしい。

 そのときだった。一人が自分の席を起って、どうぞ、と僕に譲ろうとしたのだ。

 いやあ、びっくりしたね。

 こちらに心の準備がなかったものだから、あわててしまった。

 「いや。ありがとう。生まれてはじめて席をゆずられたよ。でもいいんだ。ありがとう」

 気がつけば、あたりには十人ばかり、女子高生たちが乗っている。なんという若さだろうか。

 彼女たちの若さからすれば、僕は席を譲られるべき高齢者というわけだ。僕にその自覚があろうが無かろうが。

 バスから乗り換えた西武電車の中で、僕は戯れ歌をよんでみた。

      いつか来るその日がついにおとずれて 席をどうぞと譲られはじめ

      バス席を女子高生にゆずられて ついにその日が来たかナムサン

 お笑いください。
        

 上掲の写真は粘土でこしらえたバラと天然のレモングラスです。

 バラはわくわく亭の女房の作です。レモングラスはこするとレモンそっくりの香がします。