京橋骨董通り

carre moji(キャレモジ)

「キャレモジ」というインテリア用の創作書道のギャラリーがあって、「書」を 販売する専門店だそうだ。 キャレモジとは、フランス語で 『 文字 』 のある 『 心地良い空間 』 を意味するのだと言っている。 雑誌社の「婦人画報」が主催した「キャレモジ」公…

古代土器

京橋の繭山龍泉堂が展示している古代の土器です。 となりには「はにわ」の人物の頭部が展示されています。 この土器も、どこかの古墳周辺から発掘されたものではないだろうか。 それにしても、この模様の素朴ながら力強いこと。 じっと眺めていると、古代人…

西域の人

「太陽考古洞」の展示品がかわった。 こんどは、このいかつい男の立像です。 大きなドングリまなこ、特徴的な髪型と顎髭、そして衣装からして、中央アジアの どこかの人物を模してつくられたのではないか。 説明がないが、中国漢代のものであれば、いわゆる…

はにわ?

京橋の繭山龍泉堂のウインドーに展示された人物の頭部。龍泉堂は創業明治38年のしにせ骨董店で、 中国、韓国(朝鮮)、日本の陶磁器を専門に扱っているが、これは、国内のどこかで発掘された埴輪の 人物頭部のようである。 帽子をかぶった男性だろう。帽子も…

こどもエコ絵画コンクール

午後の散歩をしていて、京橋のブリヂストン美術館が展示している「こどもエコ絵画コンクール」 (第6回)の入選作品を見た。 美しい地球環境を守ろうという趣旨で、募集される子供達の絵画コンクールだ。 入選作品は、賞品と表彰のほかに、ごらんのエコカー…

古代インダスの女

中央区京橋にある骨董店「太陽考古堂」に古代インダスの男前の像が展示されているのを 紹介したが、最近になって女性像がならべて展示されている。 鼻の一部が欠けてはいるが、紀元前2000年ころの丸顔の女性のいきいきとした 個性のある像である。

古代インダスの男前

たびたび紹介するが、中央区京橋にある骨董店「太陽考古堂」が展示している男の肖像です。 展示説明がないのですが、一緒に並べてある大きな水瓶が、紀元前2000年頃の インダス文明のものになっているから、これもそうなのかも知れません。 インダス文明…

インダス文明の牛たち

手のひらにのるサイズの牛たち。 京橋にある「太陽考古堂」の展示する古代インダス文明の素朴な造形である。 インダス文明というと、紀元前2600~紀元前1800年ころ、いまのインド・パキスタンの インダス川流域に栄えた古代文明である。 都市遺跡と…

駱駝に乗る胡人

オリエント考古美術店のウインドーに展示されている「駱駝に乗る胡人」である。 面白い姿をしている。ことにラクダの表情がユニークである。 「中国隋末の土器」との年代推定がついている。 素焼きの人物像。 隋というと西暦589-618年の王朝である。 …

魯山人の店

北大路魯山人が36歳で、中村竹四郎と東京の京橋南鞘町に古美術の店舗を開業したのは 1919(大正8)年だった。 店の名前は「大雅堂美術店」である。 その店の二階で会員制の割烹「美食倶楽部」をはじめたのが、2年後の大正10年。 美術商の商品であ…

オリエント考古美術(京橋)

リュートン(酒器),テラコッタ 紀元前1000年紀制作と推定。アナトリア出土。 牛の形をした酒器というところが面白い。 水筒、テラコッタ 紀元前2世紀 パキスタン、タキシラ出土。 素焼き粘土の水筒ですよ。 古代の兵士たちが遠征に携行したりしたのだ…

「夏の日本橋」

高田力蔵(1900~1992)の油絵「夏の日本橋」20号です。 昭和29年制作。 高田力蔵は福岡県久留米生まれ。石井伯亭に師事。春陽会会員。 絵は三越側から見た日本橋の景観である。 左の茶色い建物は野村證券ビル、その右となりの白いビルが現在の…

石川直樹写真展

東京京橋にあるINAXギャラリーで石川直樹さんの小さな写真展が開催されている。 『VERNACULAR 世界の片隅から』というタイトルがついている。 VERNACULARとは、辞書をひくと「土地ことば」「土地なまり」という意味のようだ。 石川…

こどもエコ絵画コンクール

ツムラのキリンから、広い八重洲通りを横断すると、天下に名高いブリジストン美術館があります。 その日本橋中央通り側のウインドーの中に、いまたくさんの子供たちの絵画が展示されています。 毎年ブリジストンが募集する「こどもエコ絵画コンクール」の入…

ツムラのキリン

JR東京駅の八重洲口からまっすぐ東へ延びる八重洲通りと、日本橋通りが交叉する地点の角に、この金属製のキリンは立っている。四つ角の別の一つがブリジストン美術館があるブリジストンビル。 このキリンは旧社名を津村順天堂といった現ツムラ社が、目抜き…

十三まいり

日本橋高島屋の横に日本新薬東京支社が入っているビルがあり、一階のロビー正面に、このステンドグラ スが壁面をかざっています。 制作したのは松本ステンドグラス製作所(東京)で、原画は京都の染織作家である春日井秀大(かすがい ひでお)氏です。 春日…

下井美術

京橋骨董通りを散歩していて、今日は下井美術の展示品に雛人形をみつけました。 屏風は古いものにも見えるのですが、顔は現代的なお顔です。 なにか憂鬱げなお顔をなさっています。 現代の人形は複雑な表情をするものになるのかもしれない。

「つつみ」と「懐古堂」

「懐古堂」は京橋の中央公論新社ビルのお隣です。小店ですが、入り口のつくりが、風情があって、ちょっといい感じなんです。 「つつみ美術」はその裏の通りにあって、隣は焼鳥屋(わくわく亭が時々いく店です)。 名前のように、つつましげな小店ですが、骨…

花筥(はなばこ)

日本橋の高島屋本店の横の道、桜通りに面して「花筥」はあります。 おとなりが、この書庫の第一回で紹介した「壺中居」です。壺中居は大正13年に白洲正子さんの叔父さんである広田松繁が創業した骨董の老舗です。 花筥、はなばこという店名をつけるからに…

唐代の美女

あなたは中国唐代の官女ですか。 まだお若い顔立ちで、優雅な立ち姿に、僕は惹かれました。 ほとんど人通りもない、京橋の小路のなかで、誰に見初められようと、そうしていつまで、お待ちなの ですか。 初春の展示小窓の写真は、骨董の小店「木雞」(もっけ…

鈴木大拙の扇面

京橋にある加島美術です。 店内の掛け軸が2点ほど写っていますが、加島美術が得意にしているのは、掛け軸や額装の日本画のようです。 資料を見ると、掛け軸では、新井白石、与謝野晶子、谷崎潤一郎といった文人の書、上村松園、 竹内栖風の日本画。 額装で…

水戸忠

茶道具を得意としている骨董商である。 この京橋骨董通りの店のほかに、ホテル・ニューオータニ1階ロビーには 「水戸忠小さな美術館」という名前の店舗をもっている。 水戸忠が取り扱う陶工として、次のような名匠の名前があげられている。 河井寛次郎 北大…

オリエント考古洞(Ⅱ)

オリエント考古洞のウインドにある展示品が替わった。 (いまから、インフルエンザの予防注射に行くので、書きかけにします……。 インフルエンザの予防注射を受けて、その足で日野市の女房の実家へ行ったものだから、 書きかけ状態が丸一日になってしまった。…

唐三彩の婦人立像

繭山龍泉堂は創業明治38年のしにせ骨董店です。 中国、韓国(朝鮮)、日本の観賞用陶磁器を専門的に取り扱っている。 このところウインドウに展示されているのが、唐三彩の婦人像である。 やや上方を見上げながら、なにかを訴えかけているような姿である。…

古美術 花径

横道に、目立たぬようにある小さな骨董店「花径」 展示品を、夕方に撮ったせいで、マドに照明が点じられて、自然の色彩が 分かりにくいかも知れない。 この皿、どこかで見たことのある絵柄である。猿が桃をもぎとった場面である。 中島誠之助氏が同行してお…

五月堂

わくわく亭の仕事場の裏通りに、この骨董商はある。 いま展示している骨董品は、大きな「蓮弁」である。 蓮の花弁(はなびら)一枚がこの大きさということは…蓮の花の全体像は どれほどの大きさになるのだろうか。 古代の寺院にあった仏像を、その上に安置し…

木雞と去来

木雞(もっけい)と去来(きょらい)という小店は中央公論新社ビルの前の、細い路地のなかにあります。 知らない人なら、そんなところに2店の骨董店があることには気づきもしないだろう。 その路地に、どちらも「おやっ」と思わせる風流な名前をもつ店をみ…

オリエント考古洞

オリエント考古洞は、わくわく亭の仕事場からすぐのところ。 中央アジアの仏教芸術や土器、土偶など、とてもめずらしいものを扱っている。 店主と店主夫人をときどき見かけるが、おそらくペルシャ(イラン)人だろう。 出土した国では、こうした考古学的水準…

欧亜美術

「欧亜美術」は、半間サイズの透明なガラスドアが入り口。ドアを引いてあけると、階段がある。 店舗は地下にあるわけ。わくわく亭はひやかしで骨董店をのぞいているだけだから、地下にまで下りて 見る気はない。だって、知らない地下の店って、なんとなくお…

壺中居

「壺中居」(こちゅうきょ)は日本橋3丁目であるから、正しくは京橋地区ではない。しかし、「京橋骨董通り」という場合、高島屋横のさくら通りに店を構える十数店を加えているようだから、僕もそれにならって、「壺中居」からはじめることにします。 なにし…