2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

尾道の映画館とその盛衰(1)

昭和30年前後、最盛期を迎えていた映画館が、それから数年後には、 つぎからつぎと姿を消していった。 尾道には現在駅前で、かろうじて映画上映館の灯を消さないように頑張っている NPO法人「シネマ尾道」が一館あるのみとなった。 あの当時の映画館は…

一番踏切の今昔

尾道駅から上り線の一番目にある踏切は、第一踏切とか一番踏切と呼ばれていた。 その踏切近くにわくわく亭は少年のころ暮らしていた。 現在の一番踏切を陸橋の上から描いた岡さんの絵がある。 絵の右側には坂道があって陸橋と土堂小学校へと上がってくる。わ…

セピア色の写真

先週尾道へ行った時に手に入れた尾道の古い風景写真。 何枚かをお目にかける。 一枚目は「まったけ大豊作」昭和32年撮影。 わくわく亭が尾道少年の頃、秋になると、安いまったけが八百屋に山にして売られていた。 食べ放題だった時代がある。 二枚目は「マ…

宮徳

尾道の友人と有名な「宮徳」で「せいろすし」を食べた。 あなご寿司を、江戸時代から大事の修理しながら使っているという、黒漆塗りの箱形をした「せいろ」 にいれて蒸す。深い風味が特徴である。 宮徳のつぎは「勧商場小路」にある「スタンドこころ」へ友人…

尾道学入門講義

4月に入学したばかりの一学年生を対象にした講義。 今年は約340人という大人数の受講生。 1時間30分で、「私の書いた尾道」を講義。 最前列の受講生に混じって、毛利和雄さんが聴講してくれた。毛利さんは元NHK解説委員で 現在は福山市鞆に住んで…

中国新聞

今日の中国新聞のコピーを尾道の友人がメールで送ってくれた。

五味康祐邸の門(3)

五味康祐氏は流行作家として絶頂期にあった昭和40年7月、名古屋市内を運転中に人身事故を 起こす。60歳女性とその孫の6歳の少年が死亡する。逮捕、起訴される。 41年1月に禁錮1年6ヶ月、執行猶予5年の判決に服す。 一時断筆して、家に閉じこもり…

五味康祐邸の門(2)

わくわく亭は五味康祐氏の死後、あの旧邸がどうなったか知りたくなった。 まず、ネットで画像を探してみた。一枚の写真があった。 特徴のある屋根付き門と竹林が写っている。撮影時期は不明だが、もちろん五味氏存命中のもので、 竹の茂った様子や、門の汚れ…

五味康祐邸の門

五味康祐といえば芥川賞を受賞した「喪神」にはじまって「柳生連也斎」「柳生武藝帳」「薄桜記」 などの剣豪小説家として、「眠狂四郎」シリーズの柴田錬三郎と、当時の人気を二分した流行作家だ った。 氏は昭和31年から亡くなる55年まで、練馬区大泉学…

赤くなってきた

庭の鉢植えにしてあるユスラウメが赤く色づいてきました。 2つばかり食べてみると、まだ食べるには早すぎますが、ほんのり甘みをおびています。 野鳥たちがやってくるのは、もうすぐ食べ頃だとねらっているせいだろう。 来週は水曜日から尾道と龍野へ5日ば…

「解錠師」

週刊文春が2012年の海外ミステリー第一位に選んだアメリカ作家スティーヴ・ハミルトンの 小説。 ハヤカワ文庫、定価940円+税。文庫にしてはいい値段だ。 第一位に選ばれたのだから、どこの書店でも手に入ると思ったが、そうではなかった。 ハヤカワ…

「キヨノの話」新聞評

「姫路文学」126号に発表した短編「キヨノの話」を神戸新聞の同人誌評(4月27日) が取り上げてくれた。好評のようで、ありがたい。 森岡久元の「キヨノの話」は、主人公「私」の母の叔母キヨノの数奇な人生や、その姉サトの死の 顛末を、古くから伝わ…

カルミア

庭のカルミアがこんもりと、たくさんの蕾をつけている。 ちらほら白い花をひらく蕾をあるが、わくわく亭はあふれてこぼれ落ちんばかりの真っ赤な蕾の 風情がむしろ好きである。

ムギセンノウ

庭先に咲いたムギセンノウ。麦仙翁と表記するらしい。 明治の初め頃外来した草花で、ヨーロッパの麦畑にはどこにでも咲く花で、麦撫子という 別称もある。 葉が麦に似ているので、麦仙翁と名が付いたらしい、と物の本にある。 しかし、わくわく亭の女房は、…

CNNテレビのチョンボ

CNNテレビに「クエスト・ミーンズ・ビジネス」という経済ニュース番組がある。 昨日の番組の中で、大きなチョンボがあった。 G7会議が開催されており、日本の円の交換レートが対ドル、対ユーロで急速に下がっていることで 世界経済への悪影響はないのか…

尾道学入門

今年も尾道市立大学で「尾道学入門」の講義をすることになった。 昨年は「私の書いた尾道―尾道三部作から」という題で、小説「尾道渡船場かいわい」の 文章を朗読をしながら、尾道の特徴ある祭礼と昭和30年代の尾道風景を紹介した。 今年は小説集「尾道物…

サンリオピューロランド

連休に沖縄から双子の孫たちがやってきた。いま彼女たちは2歳半。 ディズニーランドに行ったり、多摩センターのサンリオピューロランドに行ったりした。 わくわく亭はサンリオピューロランドにだけ一緒に行った。 もちろん、はじめて。 写真はパレードのも…

「別冊関学文芸」46号

前略 まるで季節が冬に逆戻りしたかのような寒さです。 暖房を入れてパソコンに向かっております。 『別冊関学文芸』46号が発行になりました。 わくわく亭は「中橋稲荷の由来」という江戸の狐憑き裁判記録をもとに、 当時の江戸町奉行跡部能登守のことをち…

「酩酊船」最終号

前略 今日から5月だというのに、電気ごたつでテレビを見ているありさまで、とても初夏が近いという気分 がいたしません。 同人誌「酩酊船」の最終号が発行になりました。作家の竹内和夫さん、前之園明良さん、映画監督の故 前田陽一さんたち兵庫県の龍野高…