2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

大晦日の夜景

中元紀子・写真詩集『おのみち』

写真家の中元紀子さんから写真詩集『おのみち』が送られてきました。 今年の夏、銀座の資生堂パーラーで催された「尾道サポーターの会」で初対面。 『恋ヶ窪』を送ったお返しに、この写真集をいただきました。 その夏のパーティーで撮ってもらったツーショッ…

卵かけご飯用お醤油

いま、卵かけご飯が人気です。 わくわく亭の女房が友人から卵と「たまごにかけるお醤油」をいただきました。 醤油は広島県福山市の醸造社「寺岡家」の製品。 卵は茨城県竜ヶ崎市の養鶏場の「久ヱ門の卵」です。 わくわく亭は何ヶ月ぶりかで、卵かけご飯を食…

尾道市東京事務所のブログ

尾道市の東京事務所がブログを開設している。 (100-0005 千代田区丸の内1-8-2 第一鉄鋼ビル5F) 尾道に関連するホットニュースを掲載している。 12月21日の記事に『恋ヶ窪』の紹介がある。 2009.12.21『恋ヶ窪』森岡久元 尾道市東京事務所 @ 10:05:08 …

大石内蔵助

赤穂浪士の吉良邸討ち入りは12月14日で、すでに過ぎました。 これは今日から食卓にのることになった、わくわく亭の茶碗です。 模様がなにかを連想させます。 なんだっけ、おやそうだ。 なんとなく大石内蔵助が討ち入りに身につけた、火事装束のカブトの…

みかんをお食べ

ヒヨドリが毎日やってくる。 梅の枝先にりんごを刺してやってから、なにかないかとやってくる。 催促されているのだからと、りんごをまた刺しておく。 こんどはザクロの枝先にみかんを刺しておく。 写真を撮っていても、あまり警戒しない。 おそらく、おなじ…

僕がミーハーだった頃

先月、書棚の増設をして、あわせて蔵書の整理をしていたのですが、そのときに いろいろ古くて懐かしいものが出てきました。 わくわく亭が尾道の高校生だったころに、こっそりと買って、恥ずかしいものだから 家族にも内緒にして、しまってあった映画俳優のブ…

土門拳の『風貌』(9)

新派の大女優水谷八重子さん。 1951年の撮影で、八重子さん46歳。 楊貴妃の顔をこしらえている楽屋で撮ったもの。 文句なしの美貌。 現代の二代目水谷八重子(良重)さんではない、初代の八重子さんである。 遠慮なく言わせてもらうが、二代目は、さほ…

小説「ストローハットの夏」

「ヨーガ達人をめざす」という書庫をつくっておきながら、記事を書いていない。 アーサナ(ヨーガの体位)を説明しようとすると、写真が必要となるし、 あまり“怪しげな”写真は掲げたくないし。(変なオジサンだと誤解されては困るしね) と、まあ、そんなこ…

所沢のツリー

埼玉県所沢市の西武線の駅前風景です。 今夜は長老のイワシナさんとDJのタキザワさんと3人で忘年会をやりました。 駅前の居酒屋で夕方5時から9時までの酒宴。 もっぱら語り手はイワシナさんでしたが、そこは長老に花をもたせるのは世の習いです。 80…

りんご召し上がれ

鳥寄せに刺したりんごを、さっそくヒヨドリが食べに来た。 二階ベランダから撮る。 鳥も、まさか上から撮られているとは気がつかないようすだ。 どんどん召し上がれ。

鳥寄せ

梅の枝に小さく切ったリンゴを刺して野鳥を呼び寄せている。 今日はメジロがペアでやってきた。 リンゴの味が気に入ったもようで、カメラを取ってくるまで 飛び去りもせず、ごらんのとうり仲のよいところを見せてくれた。 一枚目は二階のベランダから撮った。…

土門拳の『風貌』(8)

田村俊子という女流作家がいた。 大正から昭和初期に活動した作家で、当時としては退廃的とか官能的とかいわれた小説で 一時もてはやされた。『木乃伊の口紅』{大正2年)が代表作といわれて、高校生のわくわく亭は どれだけ「退廃的」かと期待して読んで、…

土門拳の『風貌』(7)

劇団「民芸」の滝沢修さんである。 伝説的な名優といわれる新劇俳優であり、演出家だった。 1906年の生まれで2000年に没しているから、94歳という長寿だった。 土門拳さんがこの写真を撮ったには1951年だったから、滝沢修さんは役者として 脂が…

山陽日日新聞評

尾道の地元紙「山陽日日新聞」{12月3日)が『恋ヶ窪』の出版を記事にしてくれている。 まことに好意的な書評と、あわせて著者の略歴を掲載してある。 記者幾野伝さんの署名入り記事である。 「大人の恋と友情、生と死から、『生きる希望』を描いた力作と…

土門拳の『風貌』(6)

ぴっかぴかの光頭。 うるんだような眼、色の濃そうな唇。どこか先頃故人となった忌野清志郎さんの 面影に似ているような青白い肌。 作曲家 山田耕筰である。 撮影は昭和17年、つまり戦前で、山田さんが56歳のときである。 それ以来土門拳さんは山田さん…

ヤツデの実

野鳥の好みは、よくわからない。 ナンテンの実がおいしいとも思えないが食べにくる。 マンリョウが赤く色づいてきたから、これも食べ始めている。 毎日のように飛んできては、いつのまにか、きれいに食べ尽くす。 今朝はヒヨドリがヤツデの実を、いくつもい…

土門拳の『風貌』(5)

川端康成、52歳の写真。 撮影は1951年の5月。1966年にノーベル文学賞受賞。 そして1973年74歳で他界。自殺だった。 若い頃は「新感覚派」と呼ばれる切れ味の鋭い文体で知られたが、研ぎ澄ませた刃物 を思わせるような表情である。 土門拳は…

土門拳の『風貌』(4)

志賀直哉が「小説の神様」なら、小林秀雄は「近代批評の神様」ということになろう。 1951年3月、49歳の小林秀雄を撮影した。 その夜は暴風雨だった。 書斎で机に向かっているところを撮影しようとしたところ、突然電気がきえて 家中が真っ暗闇になっ…

土門拳の『風貌』(3)

日本の私小説を完成したといわれる「小説の神様」志賀直哉である。 1951年6月に撮影した。68歳の「神様」である。 土門拳が撮影の準備をしていると、電話がかかってきたと呼ばれて、志賀直哉は 前のめりで駆けて行った。 あんなに全速力で走ると、転ん…

土門拳の『風貌』(2)

永井荷風である。 撮影日は1951年5月8日というから、荷風さんは72歳である。 彼が文化勲章を受章したのは、この翌年のことになる。 撮影場所は浅草の喫茶店「アンヂュラス」で、ストリップ小屋の「ロック座」の 楽屋から雨の中を、いつも携行してい…

土門拳の写真集『風貌』

先月、蔵書の整理をして、1000冊ほどの本を処分した。古書店に売ったものもあれば、 資源ゴミの日に出したものもある。蔵書の重量で床が傾いたり、ガラス戸や雨戸の開閉が しにくくなったために、造り付けの書棚を増築したりして、これ以上家が傾くのを…

尾崎翠

この女流作家、名前はかすかに聞いた覚えはあっても、作品は読んだことがなかった。 文庫全30巻の「ちくま日本文学」叢書に入っているので、なんとなく手にしてみた。 尾崎翠(おざきみどり)(1896~1971)大正8年から昭和7年まで、23歳から …