2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

森暁子の純粋な世界(1)

森暁子(もり あきこ)さんは31歳の若さで夭折した創作家だった。 絵画、イラスト、そして粘土人形で、たくさんの作品を遺した。 ニックネームがCHIBI(チビ)。 彼女の両親と友人たちが、作品を撮影して写真集を作った。 タイトルは“CHIBI”。 2…

在りし昔の尾道(8)

国書刊行会から発行の『ふるさとの想い出・写真集・尾道』から古い尾道の風景写真を 紹介しましたが、今回はこれをラストの一枚とします。 これも明治40年ころ撮影されたらしい八坂神社の祭礼(祇園さん)で、御神輿の 三体廻しの熱狂したシーンです。 屋…

在りし昔の尾道(7)

吉和漁港の正月風景です。 昭和30年に撮影されたもの。 「吉和漁港の周辺にはおびただしい数の小さな木造漁船が見られた。 それらは家船(えぶね)と呼ばれ、陸に定住地をもたないで船を住居として 生活をしている人々の船だった。 せまい船の上で飯を炊き…

在りし昔の尾道(6)

祭礼があったりすると、尾道の駅前広場や新浜の広場に、見せ物小屋が出来たり、 サーカスがやってきたりした。 当時のサーカスは現代のものと比べると、演技も技術もはるかに見劣りする。 それでもジンタがサーカス定番の曲「美しき天然」を演奏すると、 魔…

在りし昔の尾道(5)

昭和30年ころの街の裏通りの餅つき風景。 わくわく亭は中学生だった。 正月を迎える支度として、歳末に餅をついた。 石臼と杵とで餅つきをしている両親のそばで、子供達がはしゃいでいる。 左のお姉ちゃんは、子守をしているのか、ねんねこを着ているよう…

故高宮檀さんを偲ぶ会

5月18日に故人となった高宮檀さんを偲ぶ会が、京王線聖蹟桜ヶ丘駅から近い 桜ヶ丘4丁目の会場で催された。 彼が関係していた「姫路文学」「思想の科学」「昭和史研究会・桜ヶ丘」などや 地域の友人達50名余りが集まって、故人について2時間あまり語り…

在りし昔の尾道(4)

尾道は、先の太平洋戦争では戦災をまぬがれました。 そのために古い町並みは、たくさんの寺院とともに残りました。 この写真は終戦から4~5年後の写真です。 白い道が伸びているのが見えますが、開通したばかりの国道二号線です。 国鉄の線路に並行してい…

在りし昔の尾道(3)

昭和26年に撮影された向島の塩田です。 尾道駅前から対岸の向島を望むと塩田が広がっていました。 塩田とは製塩場のことです。海水を塩田に引き込んで、太陽熱で水分を蒸発させ、 塩分の濃いカン水というものを作る。 つぎにカン水を塩釜で煮詰めて食塩を…

在りし昔の尾道(2)

『ふるさとの想い出・写真集・尾道』(国書刊行会)からなつかしい昔の尾道を 紹介しましょう。 尾道の夏祭りの一つ、八坂神社の祭礼で、「祇園さん」と呼ばれている。 三体の御神輿が浜の雁木を下り、海中でもみあう豪快な三体廻しのシ-ンです。 写真は明…

在りし昔の尾道

『ふるさとの想い出・写真集・尾道』(国書刊行会)からなつかしい昔の尾道を 紹介しましょう。 まずは、尾道駅の写真から。 一枚目は昭和初期の尾道駅。 駅舎の前に見える車は昭和7年11月に誕生した市営バスです。 市電の形をしており、後部に乗降口があ…

男どもの会話とは…

日曜日は、ここのところ毎日やってくる大工さんたちも休みで、家の中は静かである。 女房も息子も出かけているから、わくわく亭は一人で、庭のカルミアの写真を 撮っていた。 花はつぼみで赤いが、開花すると白くなる。赤いうちきれいなのでカメラを持って …

特ダネを逃す

夜の8時近い頃、わくわく亭は大泉学園駅の近くを歩いていた。 北園のあたりから、パトカーや消防車が追い抜いて行ったから、どこかで事故か火事でも あったのかな、と思いつつ駅の方角へ歩いていた。 大泉中学校の前に回転灯が見えたから近づくと、乗用車が…

日本橋人形町なう

きのうの午後、人形町の事務所に行った。 パソコンで、ツイッターに、 「日本橋人形町なう。一ヶ月ぶりの人形町。しゃも料理〈玉ひで〉となり」と投稿する。 「なう」(NOW)というツイッター用語を初めて使ってみた。 なにか、若者になった気分である。 …

高宮檀の仕事

高宮檀さんの仕事を、わくわく亭が知っている範囲でまとめておきたい。 出版された単行本リスト 1。『燃えよ、ブタ拳ーはみだしものだからすごい』 平成7年8月 発行:熊谷印刷出版部(岩手県盛岡市) 2.『激突、ブタ拳ー女は捨てても男はすてられない』 …

感動してしまうCMー続報

「感動してしまうCM」と題して九州新幹線全線開通のCMを紹介したが、 CMコメンテーターの天野祐吉さんが新聞でこんなことを書いていた。 「間違いなくこれは、ことしのベストテンに入っていいCMだとぼくは思うが、 わからないのはJRのCMの流し方…

真夏座第120回公演

年に2回の公演を行っている真夏座が、6月2日から5日まで第120回公演として、 『見よ、飛行機の高く飛べるを』という劇を上演する。 会場はいつもの文京シビックホールである。 作:永井愛、演出:池田一臣。 友人の俳優羽藤雄次さん、女優の佐野陽子…

ユスラウメを植えてもらった

小雨がふっているので写真がぼやけている。 たくさんの青い実をつけたユスラウメの若木である。 きのう、わが家の坪庭に植えてもらった。 ボランティアの練馬区緑化協力員の2人がやって来て植えてくれたもの。 植えるための穴は、わくわく亭があらかじめ掘…

生肉

ユッケの食中毒で死者を出した。 生肉の衛生管理の不備が取り沙汰されるのは当然である。 ところで、ユッケとは何なのか。 わくわく亭はいまだかつて食べたことがない。 家族と焼き肉店で食事をすることもあるが、家族が生肉をオーダー(おそらくユッケなの…

老いの支度

女房の知人夫婦が引っ越しをする。 いまはわが家と同じ町に仮住まいしているが、それまで住んでいた家が(正確には、家屋は 解体して土地だけ)売れたので、近く北海道の釧路へ引っ越すことになり、女ともだちが 集まって送別の会食をしたのである。 知人夫婦…

象を食べる

新聞の投稿欄で象を食べた話を読んだ。 87歳の男性からの戦争体験の投稿でした。 日本全国の主要都市が米軍機によって空爆を受けるようになり、 動物園では猛獣処分が行われるようになり、たとえば上野動物園では3頭の象が 逃げたら危険だと殺処分されま…

沈黙の町

写真は朝日新聞掲載の福島県双葉町の商店街。(4月25日撮影) 加藤時男氏の話。(5月5日朝日新聞掲載記事から) (加藤氏は元東京電力副社長で、元参院議員。現在東電顧問) 原子力を選択したことは間違っていなかった。 地元の強い要望で原発ができ、地…

高宮檀さんを偲ぶ会

故高宮檀さんを偲ぶ会が催されます。 私の記事をご覧になって、なにか情報があれば欲しいとコメントをくださる方があります。 そうした方のために、おしらせをします。 高宮檀さんを偲ぶ会 日時:平成23年5月18日(水) 開場 11:30 開始 12:00…

松本大洋『竹光侍』

前回(4月10日)の『ピンポン』の記事で、「しかし、最近作の『竹光侍』全8巻には、 その異形のものが全開している。次回、それを紹介する」と予告しておきながら日が過ぎていた。 昨日、新聞の一面は米軍によるビンラディン殺害記事で、ほとんど埋め尽…