2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

「百年の誤読」(1)

『百年の誤読』ちくま文庫(2008年11月発行)¥880. このタイトルは1982年にノーベル文学賞を受賞した、南米コロンビアの作家 ガブリエル・ガルシア=マルケスの小説『百年の孤独』のもじりである。 どんな本であるか、省エネで、裏表紙にある…

劇団員出入り口

いつもの散歩コースである。 大泉インターの入り口近くに2階建ての大きな建物がある。その裏側の道を抜けて、道路を渡り、 運動公園に入るのである。1周600メートルの運動コースを何周か回って、 駅の方角へ歩くのである。 建物の裏側に木のドアがひと…

「日本文学」と「日本語文学」

「日本文学」とは日本人作家が日本語で書いた文芸作品のことである。 「日本文学」に対して「外国文学」とは、外国人作家による外国語文芸とその日本語翻訳をいう。 内外の文学を分類するとして、従来この2つのカテゴリーに分類できた。 ところが、近年第3…

西域の人

「太陽考古洞」の展示品がかわった。 こんどは、このいかつい男の立像です。 大きなドングリまなこ、特徴的な髪型と顎髭、そして衣装からして、中央アジアの どこかの人物を模してつくられたのではないか。 説明がないが、中国漢代のものであれば、いわゆる…

はにわ?

京橋の繭山龍泉堂のウインドーに展示された人物の頭部。龍泉堂は創業明治38年のしにせ骨董店で、 中国、韓国(朝鮮)、日本の陶磁器を専門に扱っているが、これは、国内のどこかで発掘された埴輪の 人物頭部のようである。 帽子をかぶった男性だろう。帽子も…

ああ、人生は短い

古代ローマの哲人セネカと現代日本の哲学者中島義道さんの本について。 中島さんは今時の学者にしてはめずらしい極端にニヒリスティックな本ばかり書く哲学者です。 『生きにくい…』(角川書店)の帯から:恩師の葬儀に出席するより、友人の見舞いに行くより…

真夏座116回公演

劇団「真夏座」の第116回公演は「あした 天気に なあれ」である。 明日24日、いつもとおなじ仲間で観劇する予定。 岩品老、タカミヤさん、タキザワさんとわくわく亭の4人である。 今回の公演は、なんと宝塚劇団のように「花組」「月組」の交代制になっ…

「神楽坂百草会」

同人誌『別冊関学文芸』38号が発行された。 わくわく亭は「神楽坂百草会」という110枚ほどの小説を書いている。 一日100本のタバコを吸って、ついに100万本に達した日に、なにかが起きるのではと 期待する風変わりなおじさん達の会の物語。かれら…

今日の庭で

グミの実が大きくなりました。ざっと100個以上の数はありそうです。 早くも赤く色づいているのもあります。 去年は6月末ころ熟したグミの写真をUPしていますから、今年のほうが早く熟しそうです。 もちろん、わくわく亭は食べるのを楽しみに待っている…

日本カゼと呼ばれているって?

「アメリカでは、現在世界に拡大中の新型インフルエンザを、JAPANESE・FLUと呼ぶ人が増えている」 と、今朝のテレビ番組「とくダネ」(フジテレビ)でコメンテーターの諸星さん(桜美林大学院教授)が話していた。 FLUはインフルエンザの略語…

『諸君!』最終号から(2)

『諸君!』最終号に、新鋭の評論家坪内祐三さんが「人材不足」に陥った保守論壇」という 記事を書いている。雑誌の廃刊が決まったと知ったとき、「あっそうなの、でももうそろそろ 潮時かもね」と感じたそうだ。 それほど現在の言論界、思想界には影響力のあ…

『諸君!』最終号から

総合誌『諸君!』は最終号らしい編集になっています。 雑誌の名物コラムともなっていた巻頭の「紳士と淑女」29年間の記事の中から、ベストとされる 記事が並べられている。さすがに29年間だけに、世界でさまざまな大事件が起きていたことを 改めて想起さ…

傑作だね

山田紳(やまだ しん)という政治・社会諷刺の一コマ漫画を得意とする漫画家は1940年の 生まれと言うから、今年68歳である。60前の漫画家かと思っていたから、予想よりベテラン である。 いま政治漫画を描かせたら、ベスト3にあげられる漫画家の一…

母の日

わくわく亭の女房どのは、本日はあるイベントがあって、朝早くから出かけています。 彼女の留守中に、沖縄で暮らしている下の息子から、花のプレゼントが届きました。 写真に撮ったあとで、水を入れた大きな容器に入れました。 今日は全国の花屋さんが、配達に…

記憶以前

母の日。 ありがとう。 昨年UPした一枚は、こちらでした。 http://blogs.yahoo.co.jp/morioka_hisamoto/38137321.html

ぐみ

鉢植えで買ってきた「ぐみ」です。 庭の片隅に植え替えて、数年になります。 今年も、細い枝に、たくさんの実をつけています。 実がもっとふくらんで赤く熟す食べ頃を、 わくわく亭は毎日観察しながら、楽しみに待つのです。

こどもエコ絵画コンクール

午後の散歩をしていて、京橋のブリヂストン美術館が展示している「こどもエコ絵画コンクール」 (第6回)の入選作品を見た。 美しい地球環境を守ろうという趣旨で、募集される子供達の絵画コンクールだ。 入選作品は、賞品と表彰のほかに、ごらんのエコカー…

虹を見た

都心は雨でした。 夕方に雨が上がり、わくわく亭の仕事場の窓から、南の方角に、大きな虹がかかりました。 いま写真をUPしようとして、YAHOOのニュースにも、同じ虹を撮した写真があったので ならべてみます。 1枚目がわくわく亭の撮った写真です。

手作りパン&手打ちうどん

九州のお友達IKさんからもらった食材で、今日は朝から手打ちうどんとパン焼きです。 ただし、作業をするのは女房で、わくわく亭は時々呼ばれたときにだけ、ちょっとお手伝い。 まずは、うどん。 IKさんからもらった小麦粉は、女房は「地粉」(じごな)と…

雑誌「諸君!」最終号

たしか創刊号は買ったはず、と念のために書棚をしらべたが、30年前の雑誌はよほど編集内容が 重要でもなければ残してあるはずがない。 それにしても、1980年に創刊された歴史のある総合誌が、またひとつ姿を消す。 2月2日に「消えゆく総合雑誌」とい…

ケータイ小説の読者は誰だ?

わくわく亭はまだケータイ小説というものを読んだことがないのです。 それでも大きな書店のベストセラーコーナーに、『恋空』とか『赤い糸』がトップにランクして いるのを見て、「おお、これがいま話題のケータイ小説か」と表紙をめくって、特徴である 横書…

杉浦日向子「風流江戸雀」

1988年に文春漫画賞を受賞した作品です。 「風流江戸雀」に12ヶ月の各月ごとに1話で、しめて12話。1話がきっちり4ページ。 「古川柳 つま楊枝」(Ⅰ)が10話。(Ⅱ)が10話、そして(Ⅲ)が11話。 トータル43話がたっぷり楽しめる1冊。 ど…

春野菜

春らしい新鮮な野菜を、九州のお友達からクール宅急便で送っていただいた。 にんじん、えんどう、そらまめ、キャベツ、たまねぎ、小麦粉、そして「あくまき」。 今夜の夕食に、さっそく、その中から、えんどう、そらまめをたべました。 そらまめは皮ごと焼き…

坂本龍一さんの「幸福論」から

毎日新聞の夕刊特集「新・幸福論」に、音楽家の坂本龍一さんのインタビュー記事があり、 好きなもの・嫌いなものの回答がおもしろいので、要約して紹介する。 ――好きなものは? 楽器はピアノ、色は緑。ゴビ砂漠に行ったことがあって、自分の目が緑を探してい…

杉浦日向子の「井上安治」

杉浦日向子さん(1958~2005)の没後、まもなく4年になる。 彼女の代表作は『百日紅』であり『百物語』の長編、連作であるが、小品にもうれしくなるような 逸品がある。 この『YASUJI東京』もそうした作品である。 YASUJIとは明治期の…