2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

壊れかけのラジオ

「レイニーブルー」が徳永英明のデビュー曲なら、「壊れかけのラジオ」は彼のベストヒットだろう。 思春期に少年から大人に変わる 道をさがしていた けがれもないままに (略) ほんとのしあわせおしえてよ 壊れかけのラジオ 名曲といわれるものは、やはり詞…

1/f のゆらぎの歌声

日本人の歌手で1/fのゆらぎの歌声をもつといわれる、ほんの数人の中の一人、それが 徳永英明だそうである。 もう気がつけば、彼も47歳になる。 病気からカンバックしてからは、摂生(節制?)もしているのだろう、もともと端正な顔は、 年輪を重ねて、ひき…

五百餅?

女房が友達からもらってきたお餅です。 この餅の名前も、こんなきれいな餅をこしらえる由来も、なにも聞いていないのです。 あとで判ったら、書き直すとして、とりいそぎ写真だけUPします。 だって、食べればすぐ消えてなくなるもんね。 彼女の友達って、…

練馬のレンタル農園

わくわく亭が住む東京の練馬区は、「ねりま大根」で有名なほどで、いまも畑、農園、果樹園などが、東京の中では、比較的たくさん残っている区です。 わが家の周辺には、遊休地を地主から区が借り上げて、区民に貸している趣味の農園が、あちこちに点在します…

横尾忠則『Y字路』(8)

「Y字路」からの紹介は、これを最後の一枚にします。 2003年制作の「不眠の夜」です。 眠れない夜に見た景色、それはうとうとしながら見た夢の中の景色だったのだろうか? しかし、こんなまばゆい景色なんて、悪夢だよ。こんな夢を見ていて眠れっこない…

「読者は踊る」

斉藤美奈子さんの書評集『読者は踊る』は面白かった。 ちかごろ、これほどの刺激的で、才気煥発な書評を書ける、文芸評論家は彼女のほかにいないだろう。 文春文庫(¥676E)を紹介しようとして、書きかけにしておいたら、今朝の朝日新聞に彼女の 文芸時…

どくだみ

今朝8時の写真です。 暑くなるそうで、練馬の最高気温は29~30度という予測です。 まだ5月のうちに、真夏の気温がやってきます。 どくだみの 背丈つつじを 越えにけり どくだみや つつじ越えして 陽を浴びぬ

横尾忠則『Y字路』(7)

「とりとめのない彷徨」という題がつけられた2002年の作品。 左の道を、十字架を肩に背負って、ひきずりながらやってくるのはイエスではないか。 いや、中央上部にカメラマンと監督がいるから、映画の撮影中であり、やってくるのは、イエス役の 役者とい…

横尾忠則『Y字路』(6)

原節子さんが出たから、つづいて小泉純一郎元首相である。 この「Y字路」は2001年の制作で、「暗夜光路」シリーズの中の「光と闇の帝国」という タイトル。 左半分が昼の道であり、右半が夜の闇である。 中央に見えるのは小泉純一郎さんの選挙応援ポス…

横尾忠則『Y字路』(5)

横尾忠則の作品には、まことに多様な技法が大胆に取り入れられているが、この作品などは、横浜の 中華街と思われる風景写真と、往年の人気女優原節子さんのブロマイドをベースにして描かれた、 これも画家の意図がどこにあるのかと、見るものを考えさせる絵…

雪の下

姫路の友人からもらったユキノシタです。 鉢植えにして育てています。 いま、かわいい花を咲かせています。 五枚の花弁をもち、うち3枚は小さくて、2枚だけが大きくなります。 「ひげおやじ」のようだとも、マンガの妖精みたいだとも、ナントカ勲章みたい…

横尾忠則『Y字路』(4)

この「Y字路」には「TとRの交差」というタイトルがついている。 TとRが何のイニシャルなのかわからない。汽車が接近しているし、路上に止まれの文字が描かれている ところから、画面の右手に踏切があって、それを意味したイニシャルかとも推理するのだ…

尾道みやげ

これ、知人からもらった尾道みやげの包装紙です。 彼の両親も親戚も、いまは東京に住んでいますが、彼を含めてみんな尾道の生まれだそうです。 叔母さんの用で、尾道へ久方ぶりに行ったそうで、おみやげに菓子をもらいました。 外見はシュークリームに似た菓…

芙美子ウイーク

尾道のブログ「おのみち便り」によりますと、作家林芙美子さんの命日6月28日にあわせて、 尾道市では「芙美子ウイーク」というものを設けて、さまざまな催しをするそうです。 「おのみち便り」の記事はこちらです。→芙美子ウイーク いつだったか東京八重…

横尾忠則『Y字路』(3)

〈トワイライト・タイム Ⅱ〉という2003年の作品。 トワイライトとは薄暮とか、たそがれ時のことである。 むかし、白黒テレビの時代に、アメリカ制作番組で「トワイライト・ゾーン」というのがあった。 たしか1本が30分の短い作品で、怪奇現象、超常現…

バトン

バトンというプレイが「よっこ」さんから回されてきました。 簡単な質問に答えて、同じ質問を何人かの友人に回すと言う遊びです。 ほかならぬ「よっこ」さんが回してきたバトンなので、あとに回せるかどうかは分かりませんが 回答だけはしてみようと思います…

横尾忠則『Y字路』(2)

〈暗夜光路 N市ーV〉と作品名をもつ2000年作の「Y字路」である。 背景は漆黒の闇夜である。 光を与えられたY字路の先端が、闇を裂く船首のように立ち向かってくる。 しかし、その奥はどうだろうか。 どちらの路を選んだとしても、すべては、かなたの…

横尾忠則『Y字路』(1)

横尾忠則の芸術全体について語るのが目的ではありません。 そうするためだったら、『横尾忠則グラフィック大全』をひもといて、変幻自在の横尾マジックを楽しめばいいのですが、いまはそれよりも、先週銀座東の、近頃わくわく亭お気に入りの美術古書店で手に…

初夏だね、この緑。

羊歯(しだ)が好きで、もらってきては植えていたんだが、 いつのまにか消えてしまうので、 むつかしい植物なのかなと、考えていた。 数年前に植えたのが根付いて、すこしづつ増殖している。 ちいさな庭のあちこちにも、いつのまにか葉がでてくるようになっ…

つげ義春の「石を売る」について記事があります。

つげ義春の作品集『無能の人』の中にある「石を売る」についてマンガ評を書いています。 参考になさってください。↓をクリックしてください。 『無能の人』

石川直樹写真展

東京京橋にあるINAXギャラリーで石川直樹さんの小さな写真展が開催されている。 『VERNACULAR 世界の片隅から』というタイトルがついている。 VERNACULARとは、辞書をひくと「土地ことば」「土地なまり」という意味のようだ。 石川…

母の日に

?H5>アリガトウ

「文学の中の尾道」花本圭司

「ふたたび祭りの日に」について書かれた詩人花本圭司さんの評論があります。 この記事の参考にしてください。 ↓ こちらをご覧下さい。 http://blogs.yahoo.co.jp/morioka_hisamoto/31198132.html

尾道ガウディハウス

「尾道ガウディハウス」について記事を書いています。参考になさってください。 ↓こちらをご覧ください。 http://blogs.yahoo.co.jp/morioka_hisamoto/33223552.html

高麗神社の作家たち(7)

(自宅でくつろぐ檀一雄) 檀一雄と坂口安吾が、高麗神社に参拝したのが昭和26年の10月18,19日だった。 その頃安吾の神経は小康状態だったのだろうが、睡眠薬として常用するアドルムのために精神の 錯乱状態を呈することがあった。 11月4日、これ…

もやしもん

手塚治虫文化賞のマンガ大賞を「もやしもん」が受賞した。 朝刊でそのニュースを読んだものだから、午後の散歩、雨が降っていて気温が下がり、あまり気が進まなかったのだが、大泉学園駅に近いマンガ古書店で受賞作をみつけてやろうかと、でかけた。 書店の…

高麗神社の作家たち(6)

坂口安吾、檀一雄、(文藝春秋の)中野の3氏は昭和26(1951)年10月18日に埼玉県日高市にある高麗神社へやってきた。 安吾のエッセイ『高麗神社の祭の笛』に神社到着のシーンがこう書かれている。 出発がおそかったので、コマ神社に到着したのは…

「夏祭り」から「ふたたび祭りの日に」まで

小説「ふたたび祭りの日に」とそのなかの挿入話となている小説「夏祭り」について 記事を書いています。 参考になさってください。 ↓をクリックしてください。 URL: http://blogs.yahoo.co.jp/morioka_hisamoto/31198132.html

高麗神社の作家たち(5)

写真は坂口安吾。 坂口安吾は小説のほかに、日本の歴史や風俗文化に材を得た独創的エッセイを多数書いている。 のちの松本清張の現代史、古代史研究や、司馬遼太郎の「街道を往く」シリーズに先鞭をつけたものといえるだろう。 安吾が高麗神社に檀一雄ととも…

高麗神社の作家たち(4)

高麗神社から徒歩5分の距離に聖天院という寺院があり、高麗王若光とその一族の菩提寺です。 若光の廟もあります。 正式な山号寺号は「高麗山聖天院勝樂寺」ともうします。 国難を避け高句麗から渡来した若光に従ってきた、侍念僧勝樂によって開基しました。…