2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

目覚めの歌・眠りの歌

歳末の買い物に、わくわく亭は女房につきあって池袋のデパートに行ってきました。 午前中は風呂場や庭の掃除をしたりしたものだから、2人で食事をして、 午後の7時に帰宅すると、かなりの「おつかれ」状態でした。 コタツにごろりとなり、テレビのチャンネ…

NHK行く年来る年

東京にある尾道事務所からのメールによりますと、12月31日のNHK紅白歌合戦が終了してすぐに放送される、年末年始恒例番組、「行く年来る年」で、今年は尾道の西國寺から中継されるということです。 わくわく亭が、「尾道ものがたり」コーナーで記事に…

ロンドンからのプレゼント

クリスマス・イブに計ったように届いた、長男からのプレゼントです。 厚みは3センチほどあって、どっしりした重みがあります。 ロンドンから、はるばると届いただけに、なにか神秘的なムードがあるでしょう。 ロンドンからの電話で、いつだったか、 「お父…

え?それも根拠ないの?

「毛や爪は、死んでからも伸びる」とはよく聞かされたものです。 「顔や足の毛は、剃ると濃くなる」といわれて、女性は剃ることをいやがったでしょう? 「そんな暗いところで本を読んでると、目が悪くなりますよ」と母親に叱られた記憶あるでしょ? ☆それら…

鈴木大拙の扇面

京橋にある加島美術です。 店内の掛け軸が2点ほど写っていますが、加島美術が得意にしているのは、掛け軸や額装の日本画のようです。 資料を見ると、掛け軸では、新井白石、与謝野晶子、谷崎潤一郎といった文人の書、上村松園、 竹内栖風の日本画。 額装で…

最後の将軍慶喜さん

「無常は迅速なり」と説いたのは道元禅師でした。光陰は矢のごとし。 1986年、いまから21年の過去になります。 朝日新聞社の主催で写真展「甦る幕末」が開催されました。 オランダのライデン大学に保存されていた幕末日本の、膨大な枚数の写真から、8…

師走の街角で

有楽町の駅で、若いチンドン屋を見かけた。 デジカメを向けると、被写体になるのは慣れたものとみえて、 「はい、どうぞ」とポーズをとってくれた。 白塗りの年老いたチンドン屋は、なんとなく侘びしいが、若いと、明るくて気持ちがいい。 年末にかけて、彼…

ルイス・C・ティファニー(5)

「風景のパネル」です。全図と部分図です。 1900年ころの制作。 201x97cmのサイズ。 夕陽に焼けた空のうつくしいこと。

ノロの大冒険

【イメージ画像:山下清の〈清の見た夢〉】 その1.《ノロの旅立ちの巻》 ノロは年老いた両親を住吉の地に残して、都(みやこ)へと上りました。途中住吉大社では、あらためて出世ができて、両親をしあわせにしてやれますようにと、祈願しました。 そのころ…

遠藤実家の墓

西東京市(旧田無市)は、わくわく亭が住んでいる街ではありませんが、わくわく亭が病気入院した救 急病院があります。わが家から南に10数キロといったところ。 昔、関西から上京して、はじめて住んだのが、この街(当時は合併まえで市名は田無市)でした…

ルイス・C・ティファニー(4)

ルイス・ティファニーのランプを3点ならべてみます。 1点目は、「蜻蛉文テーブル・ランプ」 1900~1910年ころの制作 脚部(ベース)はブロンズ製。 高さ81cm、シェードの直径56cm。 2点目は、「蜘蛛の巣文テーブル・ランプ」 1900~…

かくも長き不在

ご心配いただいて、ありがとうございました。 パンパカパーン!! わくわく亭は元気に復帰いたしました。 先週木曜日(13日)の朝、突然強いめまいに襲われました。横になったまま、市場のマグロ状態になって、首をあげることもできません。救急車を呼んで…

『百日紅』(12)再会

若い頃、歌麿の美人画のモデルとなった女おたかが、歌麿の死後8年経って、一人で、ひっそりと 死期をむかえようとしている。 結核におかされて病床にいる彼女を、北斎とお栄とが、それぞれに見舞ってやる話。 北斎が見舞った日に、おたかは庭で、行水をして…

ルイス・C・ティファニー(3)

ルイス・ティファニーは、1846年生まれのエミール・ガレの2年後に生まれています。 ガレは早くからガラス工芸をはじめますが、ティファニーは絵画からはじめています。 ティファニーは1868年から2年間パリに留学します。絵画を学ぶためでした。 そ…

「秋山小兵衛」の小鍋だて

年賀状を書いたりする季節になりました。 そこで、5月に書いた「池波正太郎さんの年賀状」という記事を読み返すのですが、あらためて、池波さんの作家としての凄みを感じています。 その記事は、池波さんが出す年賀状の枚数が、晩年6000枚に達しており…

ルイス・C・ティファニー(2)

ルイス・C・ティファニーはアメリカが生んだ、アール・ヌーヴォーのガラス工芸の巨匠です。 有名なN・Yの宝石商「ティファニー」創業者の長男として1848年に生まれました。 1848年といえば、日本は明治維新まであと20年という幕末期で、まだ葛…

ルイス・C・ティファニー(1)

ティファニーといったら、すぐにNY5番街にある、高級装飾品店の名前を思いつく。あるいはオードリー・ヘップバーンの映画『ティファニーで朝食を』かもしれない。 それって、間違いじゃないんです。 アール・ヌーヴォーのガラス工芸の巨匠とうたわれたル…

『百日紅』(11)火焔

エピソード其の16「火焔」です。 お栄ちゃんは江戸の花である火事の見物が大好きときている。 半鐘がジャンとなったら家をとびだして、火事見物に走り出す。 夜中でも、すぐに飛び出せるように、ワラジを履いて寝ているほど。 「お栄いたって火事を好みて…

オールキャスト

杉浦日向子さんの『百日紅』には、葛飾北斎、お栄、渓斎英泉の3人のほかに、北斎と人気を二分していた歌川豊国、そして美人画では英泉と並び称せられた歌川国貞(三代豊国)らが登場してくる。 ここで片岡球子さんの『面構』シリーズから、北斎、初代豊国、…

『百日紅』(10)離魂病

エピソード其の20が「離魂病」です。 女房とつぎつぎ別れる映画スターの「離婚病」ではないよ。 人体から魂が抜け出すという病気です。 真夏の話である。 吉原の小夜衣という花魁(おいらん)のからだから、明け方になると、幽体が離脱して、ろくろっ首の…

『百日紅』(9)渓斎英泉

前回(8)では主人公の池田善次郎を、現代の女性ファンであれば、「かわい~い」と呼ぶであろう「ぜんちゃん」として紹介したわけだが、浮世絵師渓斎英泉(けいさいえいせん)としての側面も、ついでに書き加えておくとしよう。 英泉は1790~1848年…

片岡球子(5)「渓斎英泉」

片岡さんの『面構 浮世絵師三代歌川豊国・渓斎英泉』(1991)から、英泉の画像を紹介します。 わくわく亭には「杉浦日向子の部屋」という書庫がありまして、今日『百日紅』(8)で池田善次郎を とりあげたところです。そちらはマンガの主人公なのですが…

六本木ヒルズでしか買えません

NANO NANOという名前のミニチュアロボットです。 電子部品を組み合わせて作った、宮島浩一さんのオリジナルアートです。 沖縄で生活している息子から頼まれて、昨日わくわく亭の女房が、六本木ヒルズの展望室にある おみやげ品ショップで買ってきた…

初冬の飛行船

ふと見上げた青空に、巨大な飛行船を目撃。 みごとに晴れ上がった、おだやかな冬日。 空を見上げてデジカメを構えていると、いつのまにか車道に歩き出していた。 あわてて後戻りしたとたん、信号がかわって車が目の前を過ぎった。 “上を向いて歩こう”♪♪

『百日紅』(8)善次郎

杉浦日向子さんの『百日紅』の魅力は、なんといっても北斎家の居候絵師善次郎というキャラクターです。 全30話の狂言回しを演じている「ぜんちゃん」こと池田善次郎のキャラクターをつくりだしたのが、『百日紅』成功の秘訣です。 善次郎は若き日の渓斎英…

『百日紅』(7)お栄の家族写真

お栄ちゃんの実母と家族を、エピソード其の4「木瓜(ぼけ)」が紹介しています。 其の15「春浅し」ではお栄の実弟で御家人の加瀬家に養子にはいっている多吉郎が紹介される。 そして、其の28「野分」で妹お猶(なお)が登場するが、野分にさらわれたよ…

住吉大社の千年楠

さいごに、この写真だけはUPしておきましょう。 第一本宮の奥に宝物殿が2棟あり、その裏に、樹齢1000年という大楠があります。 高さが約19メートル、幹の回りが約10メートルというご神木です。

『百日紅』(6)

お話其の23「美女」 お栄ちゃんが絵草紙屋のもとめに応じて、「北斎娘栄女筆」と署名した美人画を画いた。絵草紙屋のいうことには、北斎の名をいれるよりお栄の名が入ったものの方が、良い値で売れるからといわれたからだ。 その絵は、ある金持ちの老隠居…

喪中のハガキ

12月になると、「喪中につき…」のハガキを受けとるようになる。 年々、その枚数が増えていくことには、寂しい思いをする。 友人の老親の喪中であればまだしも、友人の配偶者、あるいはしばらく音信をきかなかった友人 本人のために喪中ハガキが来ていたり…

住吉大社(2)

住吉大社は古い神社です。 伝説時代の仲哀天皇9年(西暦200年),神功皇后が三韓征伐(このあたりの伝説については異論も多いのは承知していますが、神社側の由緒をつかいます)より帰還したとき、土地の豪族の田裳見宿禰が 海の神である住吉三神を祀っ…