2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『合葬』で生き残ったのは誰だ?

杉浦日向子さんの初期の傑作と評判が高い『合葬』である。 ブログ記事「杉浦日向子アルバム」を書いたついでに読み返してみて、 ひとつ「謎」が残った。 手元にあるのはちくま文庫版である。 『合葬』はマンガ誌「ガロ」に連載(1982・7月号~1983…

杉浦日向子アルバム(5)

雑誌「ユリイカ」杉浦日向子総特集号から写真のアルバムを紹介してきたが、 これを最後にしよう。 写真は兄の写真家鈴木雅也さんののスタジオで、雅也さんが撮った41歳の日向子さん。 サブタイトルに、「ごくらくちんみ」のネタ・とうふようとグラッパをの…

杉浦日向子アルバム(4)

雑誌取材で撮った写真。 美人といわれたのも納得できる写真である。 マンガ家の南伸坊さんが「利発な女の子」という文章を寄稿している。 日向子さんの「ふしぎな雰囲気」について書いているので紹介する。 「杉浦さんは明るく活発なところもあったらしいけ…

杉浦日向子アルバム(3)

杉浦日向子さんのアルバムを続けよう。 雑誌取材で撮った彼女の仕事場でのスナップ。 ちょっと照れた表情とポーズ。 マンガ家の仕事場というよりか、若い時代考証家の書斎といった背景である。 書棚にあるのは江戸時代の研究書や文献ばかりで、マンガ本は見…

杉浦日向子アルバム(2)

雑誌「ユリイカ」臨時増刊号から、マンガ家杉浦日向子さんの写真紹介をつづけよう。 ほとんどの写真はカメラマンである五歳上の実兄鈴木雅也さんが撮ったもの。 杉浦さんが亡くなったのは、2005年7月22日、午前4時25分だった。 享年46歳7ヶ月、…

杉浦日向子アルバム(1)

雑誌「ユリイカ」の杉浦日向子特集号を手に入れた。 彼女は2005年7月22日に病没したが、この「ユリイカ」臨時増刊号が発行されたのは 2008年10月15日。その第三刷(2009年4月10日)を手に入れたもの。 彼女の実兄で写真家の鈴木雅也さ…

富士山登頂

今日は好天気なので、富士山に登ってきました。 大泉町1丁目にある八坂神社の富士塚で、高さは12メートルあります。 このあたりを元は「中里」と呼んでいたので、一般に中里富士と呼ばれているそうです。 江戸時代には、庶民のあいだで霊峰富士に対する信…

田舎のパン

今日の午前中に家で焼いたパンです。もちろん焼いたのは女房ですが。 このところ女房は、忙しくしています。 彼女の母親が大腿骨骨折で入院したもので、ほぼ毎日うちから立川の病院まで 往復しています。入院して2週間ほど経って、昨日人工骨を入れる手術をう…

「酩酊船」25集

同人誌「酩酊船」25集に小説「小石の由来」とエッセイ「花本さんとヒカルくん」 を発表しました。 どちらも小学4年生の少年にまつわる話です。 よその家にいる普通のお祖父ちゃんとは、かなり違うタイプのお祖父ちゃんの 生き方を見ている少年のまなざし…

庭のダンゴムシから聞いた話

庭の地面を這っていたダンゴムシが、振り仰いで言いました。 「なんのために生まれてきたのかわからない、生まれてきた意味がわからないだって? なんのために生きるのかだって?」 あきれ顔をしてダンゴムシが言いました。 「そんな意味があってたまるもの…

土支田八幡宮までの散歩

昨日の初夏のような陽気に、誘い出されて、白子川沿いに土支田八幡宮まで歩いてきた。 大泉ジャンクションからもみじ山へ、万年橋から白子川に沿って、中里橋、別荘橋、不動橋、 下中里橋を経て、稲荷山、越後山、そして八坂小と八坂中の間を抜けて、土支田…

木落とし

諏訪大社御柱祭の木落としをNHKハイビジョン放送の中継で見た。 10日の午後、春宮一之柱が、木落とし坂の上にせり出したときは、柱は 巨大な生物のように見えた。 勇敢な選ばれた男たちが柱の先端にまたがっている。 何百という氏子たちが太く編み上げ…

井上ひさし氏逝去

作家で劇作家の井上ひさしさんが亡くなった。 享年75。肺ガンだった。 わくわく亭は井上さんが直木賞を受賞した「手鎖心中」が好きで、その後も 「戯作者銘々伝」「京伝店の烟草入れ」といった江戸の戯作者たちを書いた作品を 愛読してきた。 井上さんが愛…

ハナカイドウ

海棠睡り未だ足らず、とは唐の玄宗皇帝が、 酔いから醒めきらない楊貴妃のなまめかしさを 評したという言葉。 うちの坪庭の海棠です。

頭部CT

3月19日深夜に、どこかで(池袋ではないか?)で転倒して、後頭部を打撲。 自宅にタクシーで帰ってきて、はじめて後頭部から出血していることに気がつきました。 自分で気がついたのではなく、女房が「あなたどうしたの。頭から出血していますよ」 といわ…

富良野塾の閉幕

劇作家、演出家である倉本聰さんが主宰していた「富良野塾」が閉塾となった。 1984年から私財を投じて、俳優や脚本家を養成することを目的に開塾。 受講料は無料。熟生は農作業で生活費を稼ぎながら、2年間共同生活をして、 演技や脚本の勉強をした。 …

アローカナの青い卵

アローカナの青い卵をいただいた。 アローカナは、南アメリカのチリ原産のニワトリの品種で、殻の色が薄い水色をした卵を産む。 殻は一般の卵と比較して固いのが特徴だそうだ。 “味は自然のままの滋味にあふれ、とても濃厚で、栄養が豊富で、老化防止成分と…

白子川で

金曜日は強風が吹いていたから、こんなおだやかな光景は撮れなかった。 写真は木曜日のものである。