芥川全集の「月報23」

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写真の岩波書店版『芥川龍之介全集』の「月報23」が届いた。

「月報」というのは全集の中に挟み込む小冊子のこと。

岩波書店では、いま第2次の『芥川全集』を刊行中で、その23巻の「月報」だけが送られてきた。

「月報23」には筆者2人が寄稿している。

一人は小説家の森村誠一さんで、「深海に圧縮された才能―芥川龍之介」を執筆。

あとの一人は大学講師で漢文学比較文化が専門の森岡ゆかりさんが

「〈漢文漢詩の面白味〉の漢詩の益とは」を書いている。

この森岡ゆかりさん、なにを隠そう、わくわく亭の姪っ子。

ことし春に、『近代漢詩のアジアとの邂逅』(勉誠出版)という450ページの大著を

出版したところだったが、その本の内容を見た岩波の編集者から、「芥川龍之介漢詩」という

切り口で月報用に原稿を依頼してきたらしい。

岩波書店から執筆依頼がくるようになれば、学者として一人前」とわくわく亭は

先日関西から上京してきた彼女を囲んで、大泉学園の中華料理店でひらいた出版祝いの席で、

わがことのように喜んでカンパ~イをやった。

薬師丸ひろ子のような、かわいい少女だったのが、まさか、漢文学者になろうとはね。^^