2008-11-14 芥川全集の「月報23」 ときには本の話もね 写真の岩波書店版『芥川龍之介全集』の「月報23」が届いた。 「月報」というのは全集の中に挟み込む小冊子のこと。 岩波書店では、いま第2次の『芥川全集』を刊行中で、その23巻の「月報」だけが送られてきた。 「月報23」には筆者2人が寄稿している。 一人は小説家の森村誠一さんで、「深海に圧縮された才能―芥川龍之介」を執筆。 あとの一人は大学講師で漢文学・比較文化が専門の森岡ゆかりさんが 「〈漢文漢詩の面白味〉の漢詩の益とは」を書いている。 この森岡ゆかりさん、なにを隠そう、わくわく亭の姪っ子。 ことし春に、『近代漢詩のアジアとの邂逅』(勉誠出版)という450ページの大著を 出版したところだったが、その本の内容を見た岩波の編集者から、「芥川龍之介と漢詩」という 切り口で月報用に原稿を依頼してきたらしい。 「岩波書店から執筆依頼がくるようになれば、学者として一人前」とわくわく亭は 先日関西から上京してきた彼女を囲んで、大泉学園の中華料理店でひらいた出版祝いの席で、 わがことのように喜んでカンパ~イをやった。 薬師丸ひろ子のような、かわいい少女だったのが、まさか、漢文学者になろうとはね。^^