2007-12-08から1日間の記事一覧

『百日紅』(10)離魂病

エピソード其の20が「離魂病」です。 女房とつぎつぎ別れる映画スターの「離婚病」ではないよ。 人体から魂が抜け出すという病気です。 真夏の話である。 吉原の小夜衣という花魁(おいらん)のからだから、明け方になると、幽体が離脱して、ろくろっ首の…

『百日紅』(9)渓斎英泉

前回(8)では主人公の池田善次郎を、現代の女性ファンであれば、「かわい~い」と呼ぶであろう「ぜんちゃん」として紹介したわけだが、浮世絵師渓斎英泉(けいさいえいせん)としての側面も、ついでに書き加えておくとしよう。 英泉は1790~1848年…

片岡球子(5)「渓斎英泉」

片岡さんの『面構 浮世絵師三代歌川豊国・渓斎英泉』(1991)から、英泉の画像を紹介します。 わくわく亭には「杉浦日向子の部屋」という書庫がありまして、今日『百日紅』(8)で池田善次郎を とりあげたところです。そちらはマンガの主人公なのですが…