2007-12-04から1日間の記事一覧

『百日紅』(6)

お話其の23「美女」 お栄ちゃんが絵草紙屋のもとめに応じて、「北斎娘栄女筆」と署名した美人画を画いた。絵草紙屋のいうことには、北斎の名をいれるよりお栄の名が入ったものの方が、良い値で売れるからといわれたからだ。 その絵は、ある金持ちの老隠居…

喪中のハガキ

12月になると、「喪中につき…」のハガキを受けとるようになる。 年々、その枚数が増えていくことには、寂しい思いをする。 友人の老親の喪中であればまだしも、友人の配偶者、あるいはしばらく音信をきかなかった友人 本人のために喪中ハガキが来ていたり…