13歳美空ひばりの米国公演

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9月13日の朝日新聞が、戦後間もない1950(昭和25)年に美空ひばり(13歳)と

川田晴久(43歳)が、ハワイ、ついでカリフォルニア州サクラメントで公演をしたときの

ライブ音源が発見され、63年ぶりにCD化されると報じた。

音源はカナダ在住の蓄音機コレクターがネットオークションで入手したもので、彼はそれを

シカゴ大学の日本文化研究教授に、その音源について問い合わせたことから、ひばり・川田

アメリカ公演のライブの歴史的発見となった。

その記事を見たから、すぐにわくわく亭は予約注文した。

昨日CDが届いたから、ただちに聴いた。

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ライブの中で川田晴久がその米国ツアーの出発のようすから、ハワイでの7日の予定が大成功で

36日間に延長になったこと、英語がチンプンカンの川田、ひばり、ひばり母との3人旅の

心細い旅の様子を、彼のギター漫談で語って聴かせてくれる。

歌といい演奏といい、録音は申し分がない。ライブ会場の日系人たち観客の沸いた状況が

まことにリアル。

まるで日米間に苛烈な太平洋戦争があったこと、それがわずか5年まえに終わったばかりだという

ことを、うっかりすると忘れるほどに陽気な明るいCDなのだ。

ひばりのCDはどこでも聴けるが、川田晴久の「地球の上に朝が来る」などは貴重。

川田を「生涯ただ一人の師匠」と慕ったひばりへの川田の愛情が伝わってくるライブである。

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