カントリーロード(2)

カントリーロードの歌詞について。

歌詞は下記の通りです。
日本語の訳詞はいろいろあるようです。

それぞれ微妙な解釈の違いがあって面白いのですが、あまり小難しい解釈にすると
わかりにくくなります。

NHKの『世界名曲物語』でテロップで流していた訳詞は上手いと感じました。


Almost heaven, West Virginia            まるで天国、ウエスバージニア
Blue Ridge Mountains, Shenandoah River       ブルーリッジ山脈 シャノンドア川
Life is old there, older than the trees       生命のいとなみは 木々より古く
Younger than the mountains, growin' like a breeze 山々より新しく そよ風のようにはぐくまれる

* Country roads, take me home            カントリーロード わたしをいざなう
To the place I belong                生まれ故郷へと続く道
West Virginia, mountain momma            ウエスバージニア 母なる山々
Take me home, country roads             わたしをいざなう カントリーロード

ここまでは、どの訳詞も大差はない。
しかしつぎの2番となると、すこし違いが見えて興味深い。
ある訳詞では、
Miner's ladyを「鉱夫の恋人」と直訳する。これでは意味が分からなくなる。
NHKは「恵み豊かな土地」と訳す。この方が分かりやすい。

またMisty taste of moonshineを「密造酒の霞がかった味」と訳すが、俗語でそんな意味が
あるのかもしれないが、訳詞としては穿ちすぎ。
ここもNHKはさらりと「おぼろ月」と訳して、分かりやすい。

All my mem'ries gather' round her          思い出がたくさんあの山々にはつまっている
Miner's lady, stranger to to blue water       恵み豊かな土地 海には遠い
Dark and dusty, painted on the sky          かすんだ夜空に描いたような 
Misty taste of moonshine, teardrop in my eye     おぼろ月 眼には涙があふれだす

* Repeat

NHKは3番の訳詞がないので、わくわく亭のこんな拙い訳をつけましょう。

I hear her voice, in the mornin' hour she calls me 朝に声を聞いた、故郷がわたしに呼びかける声
The radio reminds me of my home far away      ラジオがはるかに遠いわが家を思い出させた
And driven' down the road I get a feelin'      故郷への道に車を走らせながら、ふと思う
That I should have been home yesterday, yesterday  いっそ昨日帰っていたらよかった、きのう。

* Repeat
* Repeat

Take me home, country roads       さあ、故郷へつれてってくれ カントリーロード
Take me home, country roads          故郷へつれてってくれ カントリーロード