「宗右衛門町ブルース」(3)

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発売から今日まで、「宗右衛門町ブルース」の売り上げはレコード、CDの合計で

200万枚を超えている。

平和勝次さんは現在65歳で、いまもソロの歌手として現役である。

彼は、この10年、全国の老人ホームなどを巡りながら、チャリティで「全国縦断 

歌の旅路」を実践しているとかで、年間に150箇所で歌っているそうだ。


平和勝次とダークホークス」は結成して、わずか一年で解散した。

「宗右衛門町ブルース」意外にヒットがなかったせいである。

しかし、苦労した浪曲、漫才から歌手に転向して、彼が持ち歌としたただの一曲の

おかげで、65歳のいまも現役歌手として活躍している。

歌とは、なんと不思議な力をもっているものだろうか。


「ダークホース」のメンバーであった中川ヒロシさんのHPがある。

「大阪ミナミ宗右衛門町を全国区にした男達・宗右衛門町ブルース」がそれである。

彼らの世に出るまでの苦労したエピソードが上方漫才のノリで書かれている。



かんじんの歌であるが、デビュー当時の曲と、近年のテレビ出演時の曲は、

あちこちでアレンジが違っている。

また、たくさんの歌手がカバーして歌っており、それぞれにかなりアレンジが異なる。

それもまた、大衆に愛された歌らしくて、いいではないか。

初期の歌声と近年の歌声の両方を聞き比べていただこう。


しかし、平和勝次さんの歌は、失礼ながら、やっぱり上手くない。

それも、ご愛敬である。





元首相の小泉純一郎さんがこの歌をカラオケのレパートリーに入れていたそうであるが、

それに関連して、中川ヒロシさんが、HPで面白いシャレを言っているので、

紹介しよう。

当時「小泉首相は宗右衛門町ブルースファン」と週刊誌に載った事があったんです。

先日、勝ちゃんに言うと「そうやで、麻生さんも応援してくれてるで」との答えでした。

「麻生さん、宗右衛門町って読めたんや」と失礼なボケをカマシながら、

そうやなアノ時代に生きた、小泉さんも、麻生さんも、歌い継いで頂いている皆さんも、

そして僕らも青春やったんやなぁ。

多くの方から若き日の思い出の一曲に入れて頂いている・・・

そう思うと何か、熱くなってウルウルして来ました。


麻生さんは、もう古い?

ご勘弁を。

ちなみに、「宗右衛門町」は「そうえもんちょう」とは読まないで、「そえもんちょう」と

読むのです。