「姫路文学」１３２号
私は「十代の小説作法」という１３０枚ほどの小説を発表。
昨年の１０月に尾道商業高校の恩師橘髙洋一先生が９５歳で他界されたので、
感謝と追悼の気持ちを込めて、先生の思い出を柱にして、先生から文学を読むこと、書くことの
手ほどきを受けた高校文芸部時代のことを書いた。
またその頃書いた「大がらす」「風と話す人」「夏祭り」３篇を挿入した。
私の十代の文学との出会いと、創作活動のスタートを総括したものになる。
このさき、こんなものを書くことは二度と無いだろう。
橘髙先生の戦時中の大学生活、教師として盛岡第一高校への最初の赴任、尾商へに転任、
福山商業、誠之館高校などで、一貫して読書指導、創作指導をして大きな業績をあげ、昭和
５３年には学校図書館協議会全国大会で協議会創立３０周年記念功労者として会長の金田一
春彦氏から表象されるなど、教育者としての生涯をも紹介している。
雑誌の一冊を橘髙夫人へ贈呈した。
