2009-12-09から1日間の記事一覧

土門拳の『風貌』(8)

田村俊子という女流作家がいた。 大正から昭和初期に活動した作家で、当時としては退廃的とか官能的とかいわれた小説で 一時もてはやされた。『木乃伊の口紅』{大正2年)が代表作といわれて、高校生のわくわく亭は どれだけ「退廃的」かと期待して読んで、…

土門拳の『風貌』(7)

劇団「民芸」の滝沢修さんである。 伝説的な名優といわれる新劇俳優であり、演出家だった。 1906年の生まれで2000年に没しているから、94歳という長寿だった。 土門拳さんがこの写真を撮ったには1951年だったから、滝沢修さんは役者として 脂が…