在りし昔の尾道
紹介しましょう。
まずは、尾道駅の写真から。
一枚目は昭和初期の尾道駅。
駅舎の前に見える車は昭和7年11月に誕生した市営バスです。
市電の形をしており、後部に乗降口がありました。
山波と吉和の間を走って、どこでも手をあげれば停車して乗せてくれたらしい。
二枚目もほぼ同時期の尾道駅。
右の端に市営バス2台が見えます。
バスの乗車口の下に立っているのは女性の車掌さん。
バス料金は片道が5銭だったらしい。
中央に見える3台の車はタクシーです。
都会では「円タク」と呼ばれて、料金は1円と決まっていた。
タクシーの前に立っている看板には「五十銭均一」と書かれているから、
尾道では都会の半値だったことがわかります。
三枚目は昭和12年ころに撮られた尾道駅。
はっきり見えないが、右の端に荷馬車と人力車が写っています。
駅の出口がここにあります。
昭和12年では、わくわく亭はまだこの世に生まれていませんが、
記憶の中にある尾道駅と背後の風景も、ほぼこんなものです。
関連した写真があります。
「はじめて芙美子が見た尾道」もお楽しみ下さい。