アインシュタインの言葉

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 写真はホンダのアシモくんとアメリカのこどもたちの行進です。

 この楽しそうな写真は、元日の朝刊紙に掲載されていたホンダのPR広告です。

 わくわく亭は、アシモの歩行のリズムに誘導されたこどもたちが、浮き浮きしながら、不安の影のカケ

ラもなく、未来の夢を信じて、マーチングしている姿を、そのまま新聞とともに捨てるにしのびなく、今

日デジカメで撮ったというしだいです。


 地球温暖化による地球規模の危機、抗生物質にたいする耐性菌や新種ウイルスの発生、不寛容な宗教原

理主義による大量殺人、限界点を超えた世界人口の増加による慢性的な食糧不足や飢饉……はたして人類

は、これらの難問を解決して、つぎの新世紀、22世紀が迎えられるのだろうか。

 そうしたユーウツから、ほんの短い時間だったが、わくわく亭を解放してくれたのが、この写真です。

 
 今朝読んだばかりのアインシュタインの言葉があります。

   〈教育とは学校で習ったすべてを忘れたあとにのこるものをいう〉

 われわれの身につけた学問や知識では、世界の難問の一つさえ解決するには力不足です。

 学校で習ったものすべてを忘れたあとにのこるものとは、自分で考える力、習慣、方法のことでしょ

う。

 それが教育だとアインシュタインはいうのでしょう。

 過去の知識をどれほど大量にもっていても、それだけでは、人類は地球、世界に起きている諸問題を解

決することは不可能でしょう。各国の議会も、国連も、「会議は踊る」ばかりで、無力さをさらけだして

います。

 自分で考え出した新たな知恵がなくてはならない。

 アインシュタインがいう「教育」がなくては解決ができない、ということは明らかです。


 「アトム」のような「科学の子」、大阪万博時代の「科学万能」に、人類の未来が託せるという素朴な

未来志向は、過去のものになりました。科学の進歩によるユートピアは、色褪せています。

 アシモとともに行進するこどもたちが、自分であらたに考える力をつけて、世界の諸問題を解決できる

方法を見つけだしてほしい、とわくわく亭の年頭所感は、かれらへの「他力本願」でした。