押すな押すなのご繁盛

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 この書庫で「純金サンタ」を紹介したのは11月27日でした。

 おなじ銀座の店舗が「純金の懸崖松」を展示して、ガードマンがついています。

 松葉を純金でこしらえた細工も見物ですが、かなりの広さがある店内に金に投資をしようとするお客で

溢れんばかりなのも、見物です。




 預金しても利息はつかない低金利の日本。銀行、郵便局までが販売を始めた株式投資信託が、アメリ

の株価低迷から元本割れが続出しています。

 外国為替の変動相場に投資していたFXが、USドル安で、急な円高傾向になって、失敗する人が続出

しています。

 中国などの株式投資も、そろそろバブルが弾けるころかと、心配が頭をもたげる。

 投資資金が株式投資から、石油、農産物、貴金属といった現物投資へと向かっています。世界的な傾向

です。

 石油は何年か以前の10倍近くに高騰しており、世界中の資金はなだれを打って、産油国の懐にあつま

っていきます。その資金もまた、投資対象が無くて、貴金属、なかんずく金投資へと向かいますから、金

の価格が最高値を連日更新するわけです。




 銀行や郵便局からひきだしたお金をもって、高齢者があとからあとから、「純金の懸崖松」の飾られた

金投資の店に流れ込みます。

 FBIのようなダーク・スーツに身を包んだ店員たちに、先をあらそって高齢者(見ていると、ほとん

どが夫婦同伴)たちは金投資の申し込みをしています。

 危なっかしいほどの、焦燥です。

 高齢者の年金が「消えたり」する昨今のこと、自己責任で老後の生活費を確保しようと、かれらは必死

です。大マジメです。



 アメリカ、イギリスのエコノミストたちが、米国のサブプライムローン地獄が本格化する2008年の

今年、1929年から始まったアメリ大恐慌の再来を、予想し始めています。

 それは北京オリンピック終了と同時に起きる、という不気味な予想なのです。

 はたして、「純金の懸崖松」はその輝きを失うことなく、2008年を生き抜くことができるのでしょ

うか???