映画「キャタピラー」と「芋虫」
ベルリン映画祭で寺島しのぶさんが最優秀女優賞を受賞した。
芝居をしていてもよかったのだろうが、彼女は早くから裸も大胆なラブシーンもいとわない
体当たりの役柄を演じていた。
それが、ついにベルリン映画祭最優秀女優賞を獲得である。
性的描写の体当たり演技といえば、1964年に同じベルリン映画祭で「にっぽん昆虫記」などで
女優賞受賞の左幸子さんを思い出す。
ところで、「キャタピラー」とはどんな映画なのだろう。
報道によると、
に触発された作品。寺島さんは第二次大戦の中国戦線で両腕両脚を失った夫に献身する
「愛国の妻」の葛藤を演じ、性愛場面を含めて存在感を見せた》そうである。
「芋虫」とくれば、このコミック評の書庫で紹介した丸尾末広のマンガを連想せずにはおれない。
触れていない。
「触発」されなかったとは考えられないのである。
自然のことであるが、その両手両脚を戦争で失って傷痍軍人として帰ってきた夫と
妻の性愛描写には、丸尾作品からの「触発」があったに違いあるまい、とわくわく亭は
勝手に決めつけているのです。
不思議なものだ。