尾道ケーブルテレビで
先週尾道へ帰った時のこと。
従兄の勇さんの家に、昨年亡くなった伯母の位牌にお線香を上げに行ってきた。
勇さんは、わくわく亭より4つ年上である。
わくわく亭の小説「奥の池のギンヤンマ」に「勲」の名で出てくる「従兄」のモデルが
勇さんなのである。
勇さんの奥さんと、3人でよもやま話をしていたときに、
「あなたの新刊が出ると、啓文社がテレビで、あなたの本を紹介するんじゃけど、
あなたの顔写真も映ったよ」
と聞いた。
ええっ、どこのテレビ?
「尾道ケーブルテレビよ。本屋の啓文社が、10分くらいの短い番組を持っておっての、
新刊を紹介するんじゃが、あんたの写真が出たけぇ、びっくりしたで」ということ。
奥さんは、わくわく亭の尾道三部作を何度もくりかえし読んでいるという。
「小説には、主人(勇さん)や主人の弟たちが出てくるじゃろう。それが面白うてね、
懐かしゅうてね、なんべんも読んどるんですよ」
わくわく亭の本を、たとえ地方のテレビであろうとも、テレビの中で、
作者の顔写真まで見せながら、紹介してくれる番組があろうとは。
感激である。
ますます啓文社さんが好きになるではないか。