芙美子ウイーク

尾道のブログ「おのみち便り」によりますと、作家林芙美子さんの命日6月28日にあわせて、
尾道市では「芙美子ウイーク」というものを設けて、さまざまな催しをするそうです。
「おのみち便り」の記事はこちらです。→芙美子ウイーク

いつだったか東京八重洲地下街古書店で、「尾道林芙美子」という冊子をみつけたので、買ってあった。

尾道図書館 創立80周年記念」に発行されたもので、したがって発行者は尾道市立図書館です。

発刊日は平成6年です。

よくぞ、東京の八重洲地下街にある古書店で、遠く尾道で発行されたものが、このわくわく亭の目に留まったものだと、地縁のパワーというものを感じました。

「芙美子ウイーク」にあわせるつもりで、この冊子から芙美子ファンが喜びそうな資料をいくつか、お見せします。

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まず1枚目は「林芙美子尾道へ降りたったころの尾道駅界隈」です。
尾道の平櫛資正さんが制作した地図で、正しい名称は『大正15年・昭和元年(1926年)頃の
尾道駅前付近復元図』といいます。

ブログUPの為、縮小してあって、記入された文字など読み取り難いでしょうが、おゆるしを。

尾道駅から東へ(地図では右へ)進むと、「一番踏切」が線路を横切っています。

さらに進むと、「陸橋」が線路を横切ります。陸橋の北に(地図では上方に)石段があり、
「土堂尋常小学校」の校舎が描かれています。

大正5年6月、芙美子さんはここに、5年生として編入学しました。

当時、正式には「第二尾道尋常小学校」とよばれました。

「陸橋」の南(地図では下方)に海岸まで抜ける小路があります。これを現在では「うずしお小路」
と呼んでいます。

その小路が海岸の道へ出た左の角、「藤原」とあります。
ここは藤原タバコ店があって、芙美子は16歳のころ、その2階を借りて住んでいました。

(芙美子は13歳で尾道にやってきて、19歳で上京するのですが、その間4~5回家族は住所を
移っています)



つぎの写真が、芙美子さんが編入学したころの土堂尋常小学校です。

時代は大きく下って、昭和28年に、わくわく亭もまたこの「土堂小学校」を卒業しているのです。

林芙美子さんの、はるかなる後輩に当たるということになります。

校庭にたくさんの生徒たちが集まっています。

朝礼でもしているのでしょう。                

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つぎの写真は尾道市立土堂小学校が所蔵している、尋常小学校当時の卒業生名簿です。

卒業生番号、第1837号が「林フミ子」です。

生年月日は、明治36年12月31日と記載されています。

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