必殺!仕分け人
来年度の予算要求から無駄と思われる事業を「仕分け」しているのであるが、
「無駄」が数兆円、いやもっと20兆円もあると聞かされて、これまでの
国家予算は「無駄遣い」のかたまりだったのかと、あきれかえる。
官僚機構の腐りきった「無駄遣い」システムに大なたをふるってもらいたい。
こちらは国家予算の事業仕分けの話ではない。
『くだんの「事業仕分け」がもし出版界に及んだら、どうなるだろうか。
なんて物騒なことを考えたのは「廃止」や「凍結」に認定したくなるような作品が
(短編小説に限っていうと)今月は少なくなかったからである。
仕分けに残ったのは(略。6編のみだそうだ)。「文学界」は新人賞受賞作を含めて
全短編要見直し。
まぁこういう月もあるさ、なんだけど……』
斉藤時評はいつも手厳しいが、文学界にもまた「無駄」に誌面を占有している作品が
多いということだろう。
しっかりと「仕分け」した上で、上質な作品を掲載してもらいたいものである。
そうでなければ、ますます文芸誌は衰退してしまう。