キリマンジャロの雪

イメージ 1


キリマンジャロは、高さ19710フィートの、雪におおわれた山で、

アフリカ第一の高峰だといわれる。

その西の頂はマサイ語で“神の家”と呼ばれ、その西の山頂のすぐそばには、

ひからびて凍りついた一頭の豹の屍(しかばね)が横たわっている。

そんな高いところまで、その豹が何を求めてきたのか、

いままで誰も説明したものがいない》(角川文庫)

ヘミングウェイの短編小説『キリマンジャロの雪』の中の、有名な、あまりに有名な

一節である。

わくわく亭は高校生の頃、この一節を暗記したものだった。

「マサイ」という狩猟民族が、戦闘にも強い勇敢な種族であると知って、憧れたものだった。


熱帯のアフリカで永久に消えることがないと信じられていたキリマンジャロの雪が、氷河が

早ければ2022年には完全に消えると、アメリカの研究グループが米科学アカデミー紀要

電子版の発表すると、今朝の朝刊各紙が報じている。


地球温暖化が進み、マサイ族が崇める「神の家」の万年雪を失っては、地球人類がしあわせに

生きられるはずがないだろう、と思う。