2009-11-20 中国新聞『恋ヶ窪』書評 ときには本の話もね 11月15日(日)の中国新聞に『恋ヶ窪』の書評が掲載された。 中国新聞は広島市に本社を置く、広島県の地方紙であるが、作者が 尾道の出身であることから、たびたび取材して記事にしていただいている。 執筆者は文化部のウメハラ記者で、なんとも味わい深い書評となっている。 後半の8行は“絶品”といっていいだろう。 壁を越えられないまま、緊張感から逃れるように2人が選ぶ別離。 今どきの小説には珍しい結末が新鮮だ。 伝わるのは上質の茶にたとえたい人生の苦さ。それを引き立てる、上品な 和菓子に似た甘さが読後に残る。 ウメハラさんに感謝です。