尾道学入門

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今年も尾道市立大学で「尾道学入門」の講義をすることになった。

昨年は「私の書いた尾道尾道三部作から」という題で、小説「尾道船場かいわい」の

文章を朗読をしながら、尾道の特徴ある祭礼と昭和30年代の尾道風景を紹介した。



今年は小説集「尾道物語・純情篇」を紹介するつもり。

「寺の下の映画館」「アイスキャンデー屋の二階」「尾道のラーメン」をとりあげて、

昭和30年代に映画全盛期を迎えていた「尾道千日前」や防地の太陽館の光景を、

小説の一部を朗読しながら、あのころの映画館を中心とした盛り場の熱気を、

大学生に知って貰おうと思う。

そうした光景は失われてしまった。歴史の中へと消えてしまった、かつての街の賑わいの痕跡を

さがす町歩きも楽しいことである。

かつての盛り場を歩くだけでも、そこには詩情があり、物語がうまれる予感がする。

そうした尾道の過去と現在について、新入学の学生たちに語りたいと思う。



わくわく亭の講義は5月23日(木)9:00~10:30で、尾道市立大学の階段教室が会場。

今年の受講生は335名の大人数です。

一般の人の聴講も許されていますから、尾道周辺にお住まいの方は、おいでてください。