神奈川・横浜・江戸

幕末、カメラを担いだ長崎のオランダ商館の一行は東海道を下って、横浜から江戸に入ってきました。
かれらが撮った幕末の風景写真です。

イメージ 1


神奈川の東海道沿いの町並みです。立派なものです。オランダ人たちも感嘆したもよう。

イメージ 2


横浜の遊郭です。有名な岩亀楼などがあったと写真に説明がついていますが、遊郭などという歓楽地は昼間の明るい時間に来てみるところじゃあありません。映画のセットのような安普請にみえるし、薄汚れて貧乏たらしい光景で、ぞっとしません。

こんな場所は暗くなってくるところです。行灯や提灯のぼんやりした明かりの下で眺めるから、遊郭も遊女たちも色っぽく見えるというものです。

イメージ 3


相州(そうしゅう)厚木の宿(しゅく)です。いまの神奈川県厚木市。横浜から海外に輸出された生糸の
中継地として栄えたということです。
道の真ん中に溝を切って水を流しているのは、風変わりです。
むこうに見える背の高いものは半鐘のようですね。

イメージ 4


江戸市中のどこか。場所は不明です。堀端のようです。川遊びの屋根舟がもやってあるから、掘り割りから川につづいていたらしい。瓦葺きの立派な商家が右手にみえています。