パノラマ島綺譚
2009年の手塚治虫文化賞が発表された。
「新生賞」は丸尾末広さんの『パノラマ島綺談』に与えられた。
原作は江戸川乱歩である。
乱歩の夢想的な、怪奇小説を、いわゆる「耽美的」にビジュアル化した作品。
この本については、画学生だったCharlieさんが昨年ブログで紹介した時に興味を
もったのだったが、「新生賞」受賞を機に入手して読んだ。
Charlieさんが推奨するだけに、期待は裏切られなかった。
ところが残念なことに、Charlieさんの「耽美的美術コレクション」ともいえる
ブログは突然店仕舞いしてしまい、消息がしれない。
わくわく亭はCharlieさんを年若いのに、老成した美術趣味をもつ才能ある男子高校生
だと思って1年ほど交信していたのだが、昨年春には高校を卒業して美術の専門学校に進んだ
あとになって、男性ではなく、女性だったと知ることになった。
わくわく亭が岡崎京子さんをはじめとする、たくさんの活躍中の女流マンガ家の名前を知ったのは
Charlieさんのブログからだった。
いつかまた、どこかで再会できるとうれしいのだが。