2008-04-16から1日間の記事一覧

美少年(7)・悲壮

またしても伊藤彦造の挿絵を持ち出しました。悲壮美の剣士を画かせると、彦造の細密画の右に出る者はいないでしょう。 昭和2年『少年倶楽部』の「合掌金剛」から。 敵を一人、二人と倒してはいるが、まだ画面左手には、敵方の頭目の剣先が迫っている。 主人…

美少年(6)・山口将吉郎

山口将吉郎は吉川英治の小説『ひよどり草紙』の挿絵が代表作といわれる。 面長の顔を好み、眼光鋭く、鼻梁は高く、りりしく気品あふれる美少年を画いた。 この2枚は昭和3年ころの作品で『少年世界』などに画かれたもの。 吉川英治の『宮本武蔵』に出る佐々…