美少年(8)中原淳一
ほとんどが、あの大きな、おめめパッチリの美少女、美人画ばかりだから。
中原淳一の絵本『七人のお姫様』(昭和43年刊)をわくわく亭は大泉学園の古書店「ポラン書房」で手に入れた。
人魚姫、白雪姫、シンデレラ姫など七人のお姫様の物語を、大人が読める絵本として中原が文と絵を画いたもの。
人魚姫、白雪姫、シンデレラ姫など七人のお姫様の物語を、大人が読める絵本として中原が文と絵を画いたもの。
どのお姫様もとてもよく似た顔をしているばかりか、彼女たちを幸せにする幸福の王子さまたちも同じ顔をしている。
上の王子様は「白鹿姫」の王子。つぎのは「シンデレラ」の王子様。
中原淳一にとって、王子様は世界にたった一人しかいなかったのかもしれない。
挿絵からスタートしたが、自分で雑誌を発行して成功をおさめ、昭和30年代の中原の人気は伝説的なまでに高かった。
「それいゆ」「ひまわり」「ジュニアそれいゆ」「女の部屋」など、ほとんど一人で雑誌を作るのであるから、一日の睡眠時間は2~3時間だったらしい。
そのため、幾度となく、過労からくる病気で倒れた。
「それいゆ」「ひまわり」「ジュニアそれいゆ」「女の部屋」など、ほとんど一人で雑誌を作るのであるから、一日の睡眠時間は2~3時間だったらしい。
そのため、幾度となく、過労からくる病気で倒れた。
昭和58年千葉県の館山で70年の生涯を終えた。
ここでオマケとして、昭和32年8月号「それいゆ」の表紙をUPしよう。
雑誌としては変形の、横に長いサイズだった。
表紙を飾る美人はどうみても当時の日本人ではない。中原は終生フランスに憧れた人だった。
雑誌としては変形の、横に長いサイズだった。
表紙を飾る美人はどうみても当時の日本人ではない。中原は終生フランスに憧れた人だった。