2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

はやとうり

わくわく亭のきょうの朝食に“はやとうり”のスープが出た。 「はやとうりって耳慣れないな。あたらしい野菜なのか?」 「まえからありますよ。トウガンみたいな野菜です。さっき、お向かいからいただいので、 スープにしました」 お向かいさんは、猿ヶ京とい…

花ひらくアール・ヌーヴォー

いま銀座一丁目にあるPOLA化粧品のビルで、「花ひらくアール・ヌーヴォー」という女性のための 展示が催されている。 もちろん男が入っても差し支えはないわけで、わくわく亭はデジカメを手にいってきました。 「あのね、写真1,2枚とっていいかしら」…

“ともだちとは何…!?”

ついに長編マンガ『20世紀少年』が『21世紀少年 下巻』として終わった。完結した。 ラッキー、わくわく亭は日曜日に、大泉学園の「ゆめりあ」にある書店をのぞいて、幸運にも入荷したばかりとみえる、この一冊を手に入れました。 いま奥付をみると、07…

木雞と去来

木雞(もっけい)と去来(きょらい)という小店は中央公論新社ビルの前の、細い路地のなかにあります。 知らない人なら、そんなところに2店の骨董店があることには気づきもしないだろう。 その路地に、どちらも「おやっ」と思わせる風流な名前をもつ店をみ…

オリエント考古洞

オリエント考古洞は、わくわく亭の仕事場からすぐのところ。 中央アジアの仏教芸術や土器、土偶など、とてもめずらしいものを扱っている。 店主と店主夫人をときどき見かけるが、おそらくペルシャ(イラン)人だろう。 出土した国では、こうした考古学的水準…

欧亜美術

「欧亜美術」は、半間サイズの透明なガラスドアが入り口。ドアを引いてあけると、階段がある。 店舗は地下にあるわけ。わくわく亭はひやかしで骨董店をのぞいているだけだから、地下にまで下りて 見る気はない。だって、知らない地下の店って、なんとなくお…

壺中居

「壺中居」(こちゅうきょ)は日本橋3丁目であるから、正しくは京橋地区ではない。しかし、「京橋骨董通り」という場合、高島屋横のさくら通りに店を構える十数店を加えているようだから、僕もそれにならって、「壺中居」からはじめることにします。 なにし…

『小説 永井荷風傳』初版本

著者は佐藤春夫です。 荷風はアメリカ、フランスから帰朝の後、短い期間ではありましたが、森鴎外と上田敏の推薦によって 慶應義塾で文学部教授の職についていたことがあります。慶應の文学部とはいっても、当時の学生数は わずかに十数人でした。無事に卒業…

秋祭り

わくわく亭が住む町の神社は、氷川神社と北野神社が代表的なもの。 きのう、今日、あしたは北野神社の秋の例祭でした。大泉学園の駅から3分のところにあります。 大きな神社ではないのですが、今年は御神輿が駅の周辺を巡行しました。 わくわく亭と妻とが、…

高麗の巾着田(きんちゃくだ)

西武池袋線で飯能へ。飯能で秩父行きに乗り換えて2つ目の駅。高麗駅。駅からゆっくり徒歩で7~8分のところ。清流高麗川のほとり。 ここに100万本のヒガンバナ自生地である巾着田があります。 先週の土、日あたりが一番の見頃だったもよう。花が終わっ…

どこにある?骨董通り

はじめ、この「書庫」を開設するつもりはなくて、「わが住む街から」の中で骨董通りを紹介するつもりでいましたが、すこしボリュームがありそうだから、一棟「書庫」を新設することにしました。 わくわく亭の仕事場がある東京中央区の京橋に、京橋一丁目から…

「20世紀少年」余談

友人タキザワ氏からCD-Rをプレゼントされた。 彼は6000曲を超える所蔵曲の持ち主で、そこからの選曲と軽妙なトークを聞かせる、「タキザワ談話室」というDJライブを、定期的の受けもつ音楽通であります。 その彼が、浦沢直樹さんの「20世紀少年…

「吾妻橋のほとり」永井荷風私記

『吾妻橋のほとり』永井荷風私記。 作者は前之園明良さんで、わくわく亭が参加する同人誌「酩酊船」の先輩同人です。 有楽出版社から2004年出版したが、発行部数が多くなかったために、たちまち荷風愛好家の間では 入手困難な稀覯本となっている。 (定…

「ますたに」ラーメン

DJをやっている友人(DJとは別に広告業もやっている)タッキーことタキザワ氏が、日本橋まで やってきたというので、丁度わくわく亭の普段のランチタイム(午後2時~3時)であるから、CORE DO日本橋ビルの真裏にあるラーメン店「ますたに」に案…

光受くる日に

松村信人(まつむらのぶと)さんの第2詩集。第1詩集から27年ぶりの詩集の出版だそうだ。 1948年生まれで、全共闘世代、いわゆる団塊の世代でもある。 彼の詩には、全共闘時代の闘士として、たがいに激情と挫折を共有していた友人たちの死、それは自…

岩波版「濹東綺譚」初版本

『濹東綺譚』の初版本だといって、ちかごろ驚く人も少ないかも知れない。本は初版本でも、文庫本でも「情報」としての価値に変わりはないから、と若いかたはいうことでしょう。 しかし、わくわく亭にとっては「お宝」本なのであります。 すこし表紙が傷んでい…

前田陽一遺稿集

松竹の映画監督だった前田陽一さんが、ガンで他界したのが1998年5月でした。 享年は65歳だから、いまの寿命からいって早世。 前田監督は兵庫県龍野市の出身だった。尾道出身であり大学も違ったわくわく亭に、前田監督と多生の縁があったとするならば…

勢揃いのショット

わが家で収穫された5個のナシ。 1個はすでに、食べちゃいました。(まずかった) あとの4個が勢揃い。 色、形、姿のどれも、美人とはいえません。 それでも、わが家のナシ。どことなく愛嬌があって、かわいいでしょう。 冷蔵庫でしばらく熟成させて、甘く…

『隣の女』つげ義春

つげ義春さんの1980年代の作風は、きわめて「私小説」風になりました。 これから紹介しようとしている短編集『隣の女』(日本文芸社 1991年発行)には1981~85年に発表した6つの作品が収められていますが、どれも自伝的な色彩が濃いものです…