新里猛(にいざと たける)

新里猛さんは、まだ若い油絵作家です。たしか28歳くらい。

とても幻想的な絵を描く画家で、はじめての個展が9月29日から10月5日の期間

福岡の大丸博多店で開催された。



といいながら、わくわく亭はその個展を観覧してきたわけでもない。

彼のお父さんが佐賀県武雄市でやっているアートカフェ「山閑人 cafe sannkannjin」の

ブログがあり、そこにUPされた作品の写真をのぞいているだけです。

そのブログとは、こちら→http://sankanjin.exblog.jp/i15/

どうやら父親の「山閑人」もまた書家であったり、陶芸をしたり、漢詩を吟じたり、木版画

をしたりするアーティストのようです。



なぜわくわく亭が新里猛さんの仕事について知ったかというと、

たまたま朝日ニュースターというテレビ局の番組内で、この新進の画家を紹介していた

のを見て、興味をひかれたからです。

新里さんはミュージシャンとして曲をつくっていたらしいのですが、

あるとき、突然に聴覚を失いました。

楽家にとって耳が聞こえなくなるとは、致命傷です。

絶望的な事態でした。


苦しんでいたある日のこと、夢を見ました。

魚のクマノミがやってきて、「絵を描きなさい」とささやいたそうです。

それから絵を描き始めます。

絵のほかに、お父さんの影響でしょう、陶芸もはじめます。


彼の作品の評判が、おそらく父親のネットワークを経由して広がってゆき、

初の個展を博多大丸アートギャラリーで開催となります。


作品の一部がテレビで紹介され、わくわく亭はすぐにネット検索をして

上記のブログで個展に出展されたファンタジックな油絵と、陶芸品を見たのです。

すてきな作品ばかりです。

いくつか、写真を拝借しますが、くわしくは上記の「山閑人」ブログにアクセスして

みてください。

こうして、若い芸術家が誕生するのだな、と思いました。


なお、音楽を離れて、絵を描くようになってから、また徐々に聴力が回復してきたそうです。

これならば、ミュージックと絵画とをコラボレーションした創作活動ができそうだと

新里さんは明るい表情で抱負を語っていました。


それにしても、夢に見たクマノミは何だったのでしょう。

音楽の妖精か、絵画の天使か、ミューズの化身か。


クマノミのささやき
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サーカスチルドレン
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ビリジアン
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秘密の約束
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ブタ小屋
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画家のこころ
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