「栃錦が飛んだ、あの九月」

頭痛です。

土曜日、大阪に行き、同人誌「別冊関学文芸」の合評会、懇親会、二次会へ参加、そのあと

いつもなら三次会のカラオケまでつきあうのですが、二次会で切り上げて、兄の家へ

泊めてもらいに行きました。ナンバから南海線住吉大社駅へ。いつもなら午前1時頃行くのが

まだ11時前で、兄が驚いていました。

ごきげんで、近況を報告してやすんだのですが、翌朝から頭痛です。

日曜の正午、大阪駅前のホテルで「澪標」社長の松村さんと、秋の出版の打ち合わせ。

予定していた昼食はパスして、新幹線へ。車中頭痛はつづく。

翌日(月)は仕事は休むことにして、福田医院へ。

頭痛薬をもらって、ブログも書かないで、夕方散歩をして過ごしたので、すこし良くなったのです。

ところが、今朝はまた頭痛がぶりかえしてしまいました。

女房殿は、すべての原因はブログによる目の疲労からきているので、去年12月のめまいによる

入院騒ぎの再現になるのでは、と警告します。

その「警告」に背いて、彼女がさきほど出かけたのをさいわいと、4日振りに記事を書いています。

頭ガンガンなので、詳しくは、また後ほど。

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「別冊関学文芸」に書いた「栃錦が飛んだ、あの九月」は予想を遙かに超えて好評でした。

わくわく亭がこれまで、この雑誌に発表した作品の中でベストだと持ち上げられて、

ゴキゲンでした。頭痛さえなかったら、もっと盛り上がったのにな~。

中学1年生の少年の遊びごとと、少女との淡い淡い恋心。少年は自分のこころの中の感情の意味も

知らないのに、少女は同じ中1でもそれが恋心という意味だと分かっている。

そのギャップによる、すれ違い。

60歳を越える年齢になって、その幼い恋を思い出す男の身に起きた、脳出血による意識障害

そのために、失ってしまった思春期の恋人の記憶だけが彼の意識を独占して、苦しくなる。

妻と娘につれられて病院でMRI検査をうける。

そして、ラストシーンへ。

読んだ人の10人が10人泣いたという、そのラストシーンへ。

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「澪標」の松村社長と秋に出す小説集に、この作品を収録することに決めました。

「奥の池のギンヤンマ」も収めます。

9月出版予定で、「澪標」は「谷川俊太郎」の本、わくわく亭の小説集、そしてあと一冊

の3冊をセットで発売配本するという力の入れようです。

わくわく亭の本には、いま書いている小説を6月中に完成させて、それも書き下ろしで収録するので

時間があまり残されていません。

頭痛で休んでいるわけにも参らないのです。

本のタイトルは「尾道物語・幻想篇」を候補にあげたところ、松村社長は「尾道などの地名が入った本は

大手の取り継ぎ会社が嫌うので、別のタイトルにしましょう」と。

どうするかな~。

ああ、頭がいたい!