お楽しみ大衆演劇(2)

さて、(1)につづいて、篠原演芸場の「一見好太郎 初春特別公演」

その第三部から紹介します。

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大衆演劇の花といえば、芝居よりも舞踊ショーです。

演歌、歌謡曲、ポップスなどの曲にあわせて役者たちが、それぞれに個性を見せて舞い踊り、

観客達はひいきの役者に、用意のプレゼントを贈り、ご祝儀を胸元や帯に差してやる。

万札でレイ(首飾り)をつくって首にかけてやるのだから、レイ一本50万円にもなる。

(今日はレイはお目に掛からなかったけど)

それがあるから、役者たちも、また観客も、今日一番のお楽しみなのです。

おばちゃん族ファンは、祝儀袋にもいれないで、裸で一万円札を5枚、10枚と役者に与え、

お返しは握手か、かるいハグだけで、「もう、しあわせ」という表情になる。

下町には下町の「役者狂い」の世界がある。

豪儀に祝儀を配っていたおばちゃんの一人は、役者全員にご褒美をやるので、

どう見ても100万円はつかっていました。

これは昼の部だから、夜の部にもやってきて、またご祝儀をばらまくのでしょう。

ああ、1ヶ月の公演期間中、彼女たちは総額でいくら貢ぐのでしょうかね。

不況も世界恐慌もどこふく風。

大衆演劇空間は夢の空間であり、大金が乱れ飛んでいるのです。

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少年役者のア太郎くんも、ごらんのとおり胸元からお祝儀のお札が溢れています。

ただし9つくらいの子だけに千円札が多いのは順当でしょう。

こんな歳から役者を甘えさせてはダメですからね。

つぎは劇団の紅一点、女優の紅銀乃嬢さん。

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若手の翔太郎さん。

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座長の好太郎さんにご祝儀を付けているおばちゃんファン。

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大衆演劇で座長はあでやかな女形がつとまらないでは人気がでません。

いや、いい女っぷり。

「ブラボー、好ちゃん」

「座長」と声が飛ぶ。

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好太郎と竜也の2枚看板による道行き風な踊りで、今日一番の盛り上がりとなりました。

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そしてフィナーレであります。

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12時半に開演して、終演は4時半。

たっぷり4時間楽しませてくれて、観劇料はお一人様1500円です。

この低料金が下町の大衆演劇の魅力ですよ。

ね、おばちゃん。

(3)へとつづく