クリスマス・カード

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この時季になると、国内からは「喪中につき…」のハガキが送られてくる。

その枚数が年々増えるのも、さびしいものだ。

海外からは、そんなカードは来ないと思っていた。

ところが、40数年もつきあいのある、南カリフォルニアの知人のもとから、

“メリー・クリスマス”の文言のないカードが届いた。

去年のことだった。

差出人は知人の夫人で、「夫は夏に他界しました。10月20日に、私たちの結婚70

周年を祝うはずでしたのに。悲しいです」と書かれてあり、

カードの表には、

“YOU CAN NEVER HAVE TOO MANY MEMORIES…”

というメッセージがプリントされていた。



今年、今週、夫人からカードが送られてきた。

“メリー・クリスマス”

そして、

“LOVE”と。


わくわく亭は、季節のグリーティング・カードを送った。

彼女の夫である知人は、「わたしのアメリカの父親でした」

そして、

“I NEVER FORGET MANY GOOD MEMORIES WITH HIM”

と書き、

“LOVE”

と添えた。

それは、すばらしいご夫婦だった。

かれらの息子が、わくわく亭より一つ年下で、彼はわくわく亭を、

いまでも“BROTHER IN JAPAN”

と呼んでくれる。

それにしても、40数年の歳月は、またたく間に過ぎ去ったのだ。