「昼下がりのダンスホール」

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雑誌「別冊関学文芸」48号が発行。

わくわく亭は「昼下がりのダンスホール」という小説を書いています。

まるでアメリカ映画のタイトルのようですが、まんざらアメリカと無関係でもありません。

わくわく亭が郷里尾道で幼稚園に通っていた当時、それは戦争が終わってまだ1年と数ヶ月のころ、

進駐軍が将校クラブに利用していた市内の料亭で催されたクリスマスパーティーをのぞきに行くと

いう話です。進駐軍はオーストラリア軍でした。

尾道に進駐してきた軍隊は,終戦の年の11月にまずアメリカ軍がやってきて、その翌年

オーストラリア軍と交替します。

戦争の記憶も、戦後の記憶も薄れていくばかりですが、空襲を受けなかった尾道にも戦後進駐軍

やってきたことを知らないる人が多くなっています。それで尾道進駐軍がやってきた当時のことを

書いてみました。わくわく亭にしてもほとんど記憶にないことばかりなので、地元の山陽日日新聞が

発行した『戦後の足跡』という本を大いに参考にしています。

5月22日に尾道市立大学で、「尾道学入門」の講義をしますが、ことしはこの「昼下がりのダンス

ホール」を中心に尾道における終戦当時の有様について話すつもりです。

下の写真は写真家長野重一氏の「紙芝居を見る子どもたちと米兵」(佐世保 昭和28年)です。

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