人間ドックへ行ってはいけない
タイトルが刺激的。
わくわく亭が信奉する医師近藤誠さんの新刊『医者に殺されない47の心得』(アスコム)
定価:本体1100円
内容はこれまでの著作に書かれたもののダイジェスト。
帯に「病院に行く前に、かならず読んでください」も強力。
わくわく亭のように、高齢者が人間ドックに入ったら、かならずなんらかの病気を発見されるから、
行くものではない、病院へは病気になってから行くべきだ、と考えている者にとって、
近藤誠先生の本は、力強い味方である。
たとえば、
がん検診をするほど、がんが発見される人は増えます。その中には誤診も多いし、命を脅かさない 「がんもどき」「潜在がん」もたくさん含まれる。そもそも、がんの定義が日本と欧米では異なり、 日本=上皮内にとどまっていても、がんの性格をもった細胞が増生していればがんと診断。 欧米=浸潤していなければがんではない。その結果、欧米ではがんと見なされない病変の8~9割 が,日本ではがんにされています。 がんと診断されると、すべてが治療の対象になるので、意味のない手術の後遺症や 合併症、抗がん剤の副作用をこうむります。
だから、健康でなんらの自覚症状もないのに、病気を見つけて貰うために、検診を受けに行くのは
およしなさい、と忠告している本です。