NHKの山形良樹さんからの感想
山形良樹さんは尾道サポーターの会の会長さんです。
『尾道物語・旅愁篇』の感想を頂いたので紹介します。
やっと全編読み終わりました。 出勤電車の車内が私の読書室なんですが、 それが10分もあれば目的地に着くのです。 ですから細切れの時間を使って少しづつ読みました。 しばらく小説の類を読んでいなかったものですから、 小説ってこんな面白いものだったのかと改めて感じました。 『尾道物語旅愁篇』には6つの短編が収録されていましたが、 1編読み終わるごとに、早く次の作品を読みたくなるほどのわくわく感がありました。 この中で「二月の岬」は、私の好きな作家の一人、庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」 を読んだ時の青春時代に引き戻してくれました。 今回の短編集で一番好きな作品は、「富士見橋の理髪店」です。 こちらは、大林監督の名作映画「異人たちとの夏」の世界に再び引き込まれるような 幻想的な短編でした。全編を通じ、森岡さんの筆力、表現力に魅せられました。 感動をありがとうございました。
ああ、これでNHKからドラマ化の話が来れば、申し分ないのだが。